■梅木はこう見た!
最初に言うと、アコード、とってもいいクルマです。乗り心地はいいし、後席は広いし、斜め後方から見た姿はスタイリッシュだし。運転してもe:HEVのモータートルクによる瞬発力は力強くスムーズだし。
ただねぇ……。ワタクシ、アコードの試乗会に行ったんですよ。で、ホンダの開発陣とも話をしたんですよ。その時にも言ったんですが、いかんせんお値段高すぎ。約545万円よ?
クラウンクロスオーバーは435万円からだし、30万円プラスすればBMW 318iスタンダードが買えちゃう。正直、ターゲットユーザーが見えてこないんですね。
そうそう、せっかく後席区間が広いんだから、もうちょっと座面の前後が長いとゆったり座れてなおよいと思った次第です。
●梅木の評価
・パワー感:3点
・ハンドリング:3点
・乗り心地:3点
・お買い得感:1点
■古川はこう見た!
新型アコードには以前、発売前の事前試乗会で新旧比較試乗を助手席で体験している。
この時は旧型よりも、静粛性やボディのしっかり感、内装の質感などがアップし、コーナーではより素直にノーズがインを向いて曲がる様子を助手席ながら確認できた。新型は全体的に進化している。
それで今回、初めて公道で運転してみたら、2L e:HEVはスポーツモードでアクセルを深めに踏んだ時の加速フィールが気持ちいいことも実感。
乗り心地もストローク感のあるしなやかな足というほどではないけど、荒れた路面でのあたりがソフトで上質な乗り味。いいクルマ感がありだ。
ただ、旧型から80万円近く値上がりした544万9400円という価格は、ややお高めに感じます。
●古川の評価
・パワー感:3点
・ハンドリング:4点
・乗り心地:4点
・お買い得感:2点
■林はこう見た!
一般道、首都高とさまざまなシーンを試しましたが、2L e:HEVは燃費、パワー、音と三拍子そろっていい感じ。
乗り心地は抜きん出てというレベルではないものの、しっかり角を落としていていい感じ。ハンドリングもシャープすぎずクルマのキャラクターをきちんと意識した味付けでいい感じ。まとめると、とってもいいクルマです。
走りで気になった点を挙げれば、ブレーキを奥まで踏まないと利かないことと、タッチがいまいちな点くらい。これは好みかなと。
ただ、こんなにいいクルマなんだけど、「アコードじゃなきゃダメなんだ!」と思わせる個性が薄い……。価格面を考えると、「シビックでよくない?」と落ち着く人も多いかも……? 頑張れアコード!
●林の評価
・パワー感:4点
・ハンドリング:4点
・乗り心地:4点
・お買い得感:2.5点
■赤澤はこう見た!
車両価格約545万円、ホンダセンシング360などオプション装備込みで560万円もする帰国子女のアコード。
まずハンドルを握ると、おぉ~こりゃスムーズ。e:HEVも高速合流で疑似変速の演出をしてくれていて、ファン・トゥ・ドライブも楽しめます。
お次に後席に座らせてもらうと、こりゃまたいい乗り味。身長161cmのワイ将で、頭上からルーフまでの余裕はこぶし1個分。結構後席空間は広々です。
それらを踏まえてこのアコード、買いかと言われると、微妙かなぁ。今言った点ってぶっちゃけシビックでも言える良点。
500万円台のクルマならば、もう少し「アコードじゃなきゃダメだ!」って思わせる何かが欲しいです。可もなく不可もなしが惜しい。
●赤澤の評価
・パワー感:3点
・ハンドリング:3点
・乗り心地:4点
・お買い得感:1点
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