選んだけど使わない!? 実はあまり使わないオプション10選

■「念のためにつけておこう」と選んで無駄になりがちオプション

【オフロードSUVに装着される後輪のデフロック(5~7万円)】
悪路向けのオフロードSUVは、センターデフ式、あるいはパートタイム式の4WDシステムを使う。これらにはセンターデフのロック機能に加えて、後輪のデフロックもオプションなどで設定されていることがある。

滑りやすい登り坂、あるいは泥道などを走る時に、後輪のデフロックを併用すると、走破力を大幅に強化できる。ただしそこまで酷い悪路を走る機会は、競技や特設のコースを除くと、日本ではほとんど考えられない。

最初からデフロックがあればいいが、オプションで付ける場合は使用用途をしっかり考えたい
最初からデフロックがあればいいが、オプションで付ける場合は使用用途をしっかり考えたい

万一、舗装路をセンター+リヤデフロックで曲がろうとすれば、駆動系を破損することもある。仮にオプション装着しても、使わずに終わることがあるだろう。

前輪のデフロックもあるが、走破力がさらに増強される半面、誤った使い方をした時の危険も一層高まる。前輪のデフロックはメーカーオプションでもほとんど用意されていない。

【ガラスサンルーフ(10~12万円)】
かつてはサンルーフと呼ばれ、スチールパネルがスライドして開く方式だったが、今はガラスルーフが増えた。ルーフがガラス製だから、シェードを開くだけで車内の採光が良くなる。さらにガラスルーフまで開けば換気が強力に行われる。

ただし喫煙者が減った今、換気を積極的に行う必要性も薄れてきた。季節によっては、ガラスルーフを開いた時に車外から花粉を含んだ風が大量に入ってくるため、装着したことを後悔するユーザーもいる。オプション価格がかなり高いことも難点だ。

【パワーバックドア(5~7万円)】
ミニバンやSUVに見られる装備で、リヤゲートを電動で開閉できる。これもオプション価格に見合う装備か否かは、ユーザーの使い方によって異なる。荷室をほとんど使わなければ、電動の開閉機能を作動させる必要もない。

またバックドアは、ミニバンなどのスライドドアほど開閉に腕力を要さないから、電動化するメリットが乏しいという見方もできる。

【SUVに装着された3列目のシート(7~15万円)】
エクストレイル、ランドクルーザープラドといったSUVは、2列シートの5人乗りに加えて、3列シートの7人乗りも用意する。3列目をメーカーオプションとして設定しているわけではないが、実質的には同じことだ。

5人乗りと7人乗りの価格差は車種によって異なるが、おおむね後者が7~15万円高い。この金額がオプション価格と考えれば良い。「3列シートの7人乗り」であればミニバンのように使えそうだが、実際はかなり違う。

3列目は本当に人間が長時間座れるのか、という点でも判断が必要。試乗車などで家族で乗ってみるのも手だ
3列目は本当に人間が長時間座れるのか、という点でも判断が必要。試乗車などで家族で乗ってみるのも手だ

3列目は荷室に装着された格納式の補助席で、シートのサイズは小さく、座ると腰が落ち込んで膝が持ち上がる。そして大人が座るには、2列目を前寄りにスライドさせて3列目の足元空間を確保する必要があるから、2列目の足元空間まで狭まる。

つまりSUVに多人数で乗車すれば、ドライバー以外の全員が、窮屈な座り方を強いられるわけだ。「大勢で乗車できた方が便利」という感覚で装着すると、結局は使わずに終わって後悔することもあるだろう。

【クールボックス(5~7万円)】
クールボックスとは、センターコンソールなどに装着された冷蔵庫で、小さなボトルなどを冷やすことができる。人気のない場所を長時間にわたって走る時は便利だが、今はあちこちに24時間営業のコンビニエンスストアができた。

高速道路のサービスエリアやパーキングエリアにも、自動販売機が多く設置されている。必要な時に休憩を兼ねてクルマをとめて、買い物をすれば良いだろう。便利だと思って装着しても、意外に使われない装備だ。

 

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