■【洗車編】なぜ手入れが必要なのか?
ボディを色鮮やかに覆っている塗装は、無防備の状態で放っておくと上層のクリア層が白濁して艶がなくなり、さらに劣化するとヒビ割れて剥がれ、塗装膜が蝕まれてガサガサになってしまう。
ボンネットやルーフが変色し、白っぽくなった表面がボロボロ剥がれたクルマを見かけたことが1度はあるだろう。限界まで劣化するとああなってしまうのだ。
クルマの基本的な手入れのひとつ「ワックスがけ」には、このような塗装を劣化させる物質から塗装膜を守るという大事な役割がある。つまり、単に塗装の色・艶を引き出すということを目的としているわけではないのだ。
そして、そのワックスをかけるためには、「洗車」して塗装膜に付着している汚れをキッチリ落とす必要がある。洗車せずにワックスがけをしようものなら汚れを封じ込めるだけ。塗装膜への密着も悪くてムラになり、耐久性が格段に低下してしまうからだ。
また、ボディが汚れているとサビの発見が遅れ、ヒビ割れや損傷、オイル漏れといった不具合も見つけにくくなる。
つまり、重大なトラブルに直面しかねないわけで、「洗車」はメンテナンスの基本中の基本!
■手入れしないと何が起こる?
平成に入ってからの新車塗装は耐久性がアップした。1年や2年放っておいたくらいでは目に見えるほど極端に痛むことはない。
が、1度目の車検を受けるころには表面がザラつき、艶も確実に落ちてくる。
とにかく、洗車すら怠って汚れ放題という状況は、車両の劣化を後押しする自殺行為以外のなにものでもない。要注意だ。
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