■結局のところ「買い時」はいつなんだ?
両社とも顧客に最新、最良のものを届けるべく日夜努力している。つまり最新のものがベストな選択であるのは確かだ。
このため、年次改良が定着しているスバルでは、年次改良の情報を出来るだけ早いタイミングで販売店に展開し、顧客が納車待ちの段階で改良型が発売されるという事態を避けているという。
では、マイナーチェンジ後(大幅改良後)、いや少なくとも1回の年次改良後の進化した仕様を購入すべきなのだろうか。
確かに、他車に装着されている安全装備が希望の車種で選べないという場合は、少し待つという手もある。
しかしながら、新型車開発という視点でみれば、少し事情は異なってくる。最もストレートに開発者たちの想いが込められているのは、やはりデビュー仕様だからである。
新車開発に関わる人々すべてが、従来型、そしてライバルを超えようと必死に開発した新型車だけに内容は濃い。
時には粗削りに感じる部分もあるが、その理由を尋ねると彼らのストレートなメッセージを感じることが多いのも確かなのだ。
しかも新車は、新しければ新しいほど優越感も味わえる。もちろん、年次改良が加われば、従来型よりも着実に進化を遂げている。
モデル末期となれば、いうなれば、そのモデルの完成系だ。どのタイミングも旨味は十分あるのだ。
それを踏まえて上で、おススメな購入タイミングは、発売早々か最終型のいずれかを押したい。
鮮度抜群の発売時は、メーカー特有の味の濃さが味わえるし、リセールバリューが高い現行車のうちに手放すこともできる。
ただスバルのように秘蔵っ子「STIスポーツ」は、モデル途中にしか登場しない。
長く乗るので熟成されたのが良い、今後登場する特定の仕様が欲しいなど目的がはっきりしているなら、あらゆる仕様が揃い、熟成も進んだ最終型も捨てがたい。
ただ最終型を選ぶ場合は、後悔がないように、オーダーストップのタイミングと次期型の進化について、しっかりとしたリサーチが必要だ。
ここまで来て、もっと悩んだ人もいるかもしれない。それも当然で、それだけ今のクルマは完成されているし、進化の幅も大きいのだ。
それだけに新車購入は、やはり惚れ込んだタイミングがマイベストなのかもしれない。最新が最良と言い切れる2社なら、それも決して間違いではないのだから。
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