日本市場に本格参入するハンコックタイヤ。今回はじめて日本で試乗会を開催したのだが、乗ったらビックリ!! オールシーズンタイヤは日本勢と異なるパターン形状で乗ると夏タイヤの感覚。プレミアムシリーズだってイイ選択といえるデキ。辛口評論家、国沢光宏の正直レポをどうぞ!!! 結論、かなりイイぞ!!
文:国沢光宏/写真:小林岳夫
【画像ギャラリー】え、これオールシーズンなの!? 衝撃の見た目をどうぞ!! オフロードタイヤもいいじゃん!!!(23枚)画像ギャラリー今やポルシェもベンツも純正採用!! ハンコックタイヤ恐るべし
2024年のタイヤメーカー売上高ランキング世界7位となる韓国のハンコックタイヤが本格的に日本市場での販売を開始する。
ちなみにランキングを見ると、ミシュラン、ブリヂストン、グッドイヤー、コンチネンタルという不動の四天王に続き、ピレリ、住友ゴム、そしてハンコックというポジション。メルセデスやアウディといった欧州プレミアムブランドの純正タイヤも作っている。
今年からWRCのコントロールタイヤになっており、4WDは全てハンコックを使わなければならない。さらにフォーミュラeのタイヤに代表されるモータースポーツも積極的に取り組んでおり、技術レベルは四天王に限りなく近いと考えていいだろう。
なにしろハンコックを漢字表記すると『韓国』。今や自動車ビジネスで日本を猛追する韓国を代表するタイヤなのだった。
日本は難しい市場…日本勢と同等性能ながらお手頃価格で勝負
じゃ日本で売れるかとなれば、なかなか厳しいと思う。日本にも良いタイヤがたくさんありますから。
加えてブランドイメージだって日本ブランド優位。「よほどのストロングポイント無ければハンコックはショッピングリストに載らないと思う」。というあたりを試乗会でハンコックタイヤの関係者に真正面からブツけてみた。すると日本の事情は十分理解しているようだ。
「競合する日本ブランドや欧州ブランドに負けない性能を持ちながらお買い求め安い価格にしようと思ってます」。つまり同じ性能のタイヤを魅力的な価格で売ると言うこと。
どのくらいの価格になるか不明ながら、ネットでチェックすると以下紹介するオールシーズンタイヤは売上高世界ランキングでベスト10に入る競合タイヤよりリーズナブルな価格設定だった。
さて。今回試乗会に用意されたタイヤは3タイプ。チェーン規制掛かっている時も走行可能な『オールシーズンタイヤ』と、走行性能のバランスを重視した『プレミアムタイヤ』、そして『電気自動車用タイヤ』となる。
オールシーズンは新感覚!! もはや夏タイヤの乗り味という衝撃
まずオールシーズンタイヤから試す。パターンを見ると”オールシーズンタイヤ”系でなく、どちらかといえば細かいサイプが目立つスタッドレスタイヤ風。
この手のパターン、ややグニャグニャ感がが出て「シャーッ!」というパターンノイズを出す。そんなイメージで走り出すと、あにはからんや! 限りなく夏タイヤである。
いや、正確に書けばSUVに多い『M+S』(マッド&スノー)と同レベルだったりする。調べてみたら『ウェザーフレックスGT』は欧州市場で開発されたとある。なるほど欧州ブランドのオールシーズンに似てます。
騒音レベルもハンドリングもウエットグリップも、教えて貰わなければオールシーズンだと解らないだろう。
全く新しい技術を使っているダンロップのシンクロウエザーを除けば、ハンドリング重視のオールシーズンタイヤである欧州あるいは国産の有名どころのような乗り味を持つ。実売価格次第じゃ(現時点で購入出来る相場が見えておらず)魅力的なチョイスかもしれない。


























コメント
コメントの使い方昔、ポルシェターボのタイヤでTOYOで納車されたオーナーからポテンザに変えてくれと言う話があった。