■閑話休題 現行マツダ車の内装デザインはどうなのか?
国産車のなかでは頑張ってるほうだと思うが、世代の古いマツダ2、マツダ6はだいぶ背伸びしている感じがある。特にマツダ6は無理をしているのが見えて、ややツラい。
一方、最新世代のマツダ3は全体にオーソドックスなデザインだが、自然体で上質感を演出しており、先に挙げた2台に比べ、こなれた印象がある。欧州車に追いついたかと言われると困るが、まあ、悪くないところまで来た。
ロードスターはそういうとこで勝負するクルマじゃないので現状でヨシ。
■ま・と・め
人間も企業も、上を目指してこそ成長するんですよね。それがなきゃ絶対ダメ。でもマツダは、急激に上を目指しすぎて、今いろいろと無理が出ている状態だろう。
マツダのクルマ哲学には、私は大いに共感する。走りの楽しさやデザインの重要性、そして内燃機関の可能性。すべて同感! マツダは、気持ちとしては自分の同志だ!
今回はいろいろキビシイ内容になってしまいましたが、すべては愛ゆえ、そしてマツダのポテンシャルを信じるがゆえの苦言だと思っていただきたい。
マツダには、現在ぶち当たっている壁を乗り越え、世界中でより一目置かれるブランドになってほしい。マツダならデキル! だってロードスターを作った会社だから! 私は5年前のロードスターの感動を忘れません。信じましょう! かしこ。
【番外コラム・永田恵一の後席からコンニチハ】 後席でも第7世代の進化を感じるか?
(TEXT/永田恵一)
もととなるモデルが古いほうからチェックしていこう。リアサスがマルチリンクのマツダ6(2012年登場)はリアシートに座って路面の悪いところを通過しても、一時期賛否もありながら話題になった専用タイヤの効果もあるのか乗り心地は常にフラットで、あまり何かを感じることもなく実に快適だ。また流麗なスタイルと悪くない乗降性も考慮すると、リアシートの広さとの各種バランスも見事。
マツダ2(2014年登場)のリアサスはトーションビーム。こちらは車高が上がっているぶん、サスペンションのストロークが増えているAWDだったのも有利に働いているようで、路面の悪いところだとゴツゴツ感はあるものの許容範囲で充分快適と、余裕の合格点。
昨年登場でリアサスがトーションビームとなるマツダ3は、マツダ6とは対照的に路面が少し悪くなっただけで常に不快なゴツゴツ感が続く。また路面の悪いところを通過した際にはダンパーが一気に伸びてしまっているのかキツイ上方向への動きがあり、リアシートに座っている時にスピードを出されると、少し気持ちが悪くなりそうだった。
結論だが、マツダ6が車格やボディサイズの有利さもあるにせよ、リアシートは登場の古い順に快適というマツダ3には厳しいものとなった。これはサスペンション形式というよりまだ開発が進んでいないためと思いたく、スバル同様マツダも毎年行う改良を重ねながらの改善を期待したい。
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