2026年4月に公開された新型メルセデスベンツ Cクラス エレクトリック。日本にも馴染み深い、ベンツ伝統のCクラスに、ついにフル電動モデルが登場した。新世代プラットフォームなど最新技術を満載したニューモデルを試乗レポート!!
※本稿は2026年8月のものです
文:T.ガイガー&木村好宏(キムラ・オフィス)/写真:メルセデスベンツ
初出:『ベストカー』2026年9月26日号
仕切り直しのベンツBEV
メルセデスベンツの最初の電動化へのトライアルはEQシリーズだった。目標は「打倒テスラ」。しかし、EQSそしてEQEなどは、期待されたほどの成功を収めることはできなかった。
その敗因は、世の中のBEVへの受け入れ態勢の遅れに加え、ベンツの顧客がプラスチッキーなグリルレスデザインを受け入れなかったことなどが挙げられている。
そこで登場したのが、今回ご紹介するニューCクラスである。
MB EAと名付けられたBEV専用のアーキテクチャーを使用した4ドアサルーンは、後方へ長く伸びたクーペ風のルーフと独立したトランクを持った3ボックスで、空力性能はCd値0.22。
そして、フロントにはLEDで光るスリーポインテッドスターを中央に配した古典的なデザインの「アイコニックグリル」を採用している。
内装も乗り心地も抜かりなし!
また、従来のICE搭載モデルよりも明らかに広くなったインテリアは、前席正面に39.1インチのハイパースクリーンが広がり、最新のMBUXとAIによって自然な対話ができる音声認識が用意されている。
もちろん内装の仕上げと質感はメルセデスの名に恥じない高級感を漂わせている。
試乗したのはトップモデルのC400 4マチックで、フロントと2速ギアを持ったリアのモーターはシステム出力489ps、最大トルク81.5kgmを発生。およそ2トン半のボディをスタートからわずか4.8秒で100km/hまで加速させ、最高速度は210km/hに達する。
際立つのは、オプションのコンフォートパッケージで用意されるエアサスによる通常のBEVを凌駕する静けさと、このうえない安定した上品な乗り心地。さらに、後輪ステアによる俊敏なスポーツ性を持つ挙動も両立しており、オーナーを楽しませてくれるはずだ。
航続距離も性能も文句なし!?
注目の航続距離は、WLTPで最大750km超とウィークエンドドライブにも充分対応できる。また800Vのアーキテクチャーによって急速充電「CCS」(急速充電・普通充電をひとつのポートで行う世界的な国際標準規格)を使用すれば22分で10~80%、距離にして55~444kmまで充電することが可能だ。
レポーターはICE搭載のC300(2024年後期モデル/48Vm-HEV)をアメリカで所有しており、大満足しているが、今回試乗したBEV仕様に心を奪われてしまった。スタイル、サイズ、そしてもちろん性能を体験すると、そろそろ“電気”に切り替える時期が来たかも知れないと考えるようになったのである。
参考までに、2026年5月から受注が始まっているドイツでの価格を紹介すると、19%の付加価値税込みでベースモデルが日本円で約1235万円となっている。日本での発売時期や価格は未定だが、間違いなく注目の一台となるに違いない。
●メルセデスベンツ C 400 4MATIC エレクトリック 主要諸元
・全長×全幅×全高:4883×1892×1503mm
・ホイールベース:2962mm
・車両重量:2460kg
・バッテリー容量:94kWh
・最高出力:489ps
・最大トルク:81.5kgm
・一充電走行距離:762km(WLTPモード)
・最高速度:210km/h
・駆動方式:4WD


















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