■免許不要の2馬力だが 非日常を満喫できる魅力がスゴイ!
船の操船には免許が必要と思っている方も多いと思うが、この2馬力船外機は3.33m未満のボートに取り付ければ免許不要で、誰でも扱うことができる。もちろんクルマと同じく、正しい水上での知識は必要なのだが、誰でも船長になれて、非日常を満喫できるという特筆すべきよさがある。
購入者の8割が釣りを目的としていて、陸から釣りをしていたが、ちょっと沖で釣りをしてみたいという欲求から手を出すパターンが多いそうだ。
さて今回の試乗だが、発着は新木場(東京都江東区)にある「東京夢の島マリーナ」で、そこから砂町運河や辰巳橋を経由して、マリーナに戻ってくるという往復約1時間の試乗コースだった。
ミニボートの操船経験がない担当(ベストカーWEB編集部員)が試乗したのだが、レーシングカートのように水面まで近いこともあり、慣れるまでは10km/h程度という最高時速でもかなりの速さに感じた。
そして何より、棒状のスロットルグリップを直に握るため、エンジンの振動をダイレクトに感じられ、クルマよりもさらに操っている感を味わうことができる。
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慣れるまではドキドキするが、少し乗れば操船の勝手がつかめる。非日常ともいえる水面から東京の街を眺めるのは新鮮で、最高に楽しいと感じた。
2馬力だからこそ誰でも体感できる非日常。3密を避けることができる、アウトドアが人気となっている今、自分の船を持ちたいというニーズにこたえてくれる船外機をぜひ一考いただければと思う。
■誰でも船長になれるけど注意も必要
さて楽しい時間を満喫するためには、注意すべきこともある。まず忘れてはいけないのが航続時間だ。1.1Lの燃料を搭載できる「BF2」は、スロットル全開で1時間の航行が可能ということだ。予備タンクを積むことは必須だが、1時間で出発地へと戻ってくるような航路どりを意識してもらいたい。
また今回試乗したコースは運河だったため、波が穏やかだったが、中型船が起こした引き波が来ると思った以上に気を使うシーンもあった。いきなり海に飛び出すのではなく、湖や川で練習してからのほうがお薦めだ。
一般社団法人 日本マリン事業協会が、ミニボートの安全のためのビデオも制作しているので、ぜひ興味のある方はご覧いただきたい。
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