編集部総出で品定め!! マツダの新鋭MX-30は果たして買いか否か!?

■今回もやっぱり頼っちゃった 評論家の意見も聞く

●飯田裕子はこう見た!

 クールな印象が強い近年のマツダ車のなかに、優しさと美しさを自然に感じられるモデルが登場したという印象。クーペのような伸びやかなスタイルと前後席のドアを開けた時の開放的な姿のギャップが新鮮。

 後席ドアだけを開けられないというネガはあるけれどアクセスもよく、チャイルドシートを含む後席に乗る人やモノへのサポートがしやすいのは嬉しい。

2L+24Vマイルドハイブリッドの走りは、肩の力を抜いた気負わない走りを演出してくれる
2L+24Vマイルドハイブリッドの走りは、肩の力を抜いた気負わない走りを演出してくれる

 コルクやペットボトルのリサイクル素材を採用した内装はシンプルながら、クロス採用のシートを選ぶとより温かみが増す。

 Bピラーレスの設計ながらボディ剛性も充分で、マツダらしいハンドリングと乗り心地のよさが得られ安心で楽しい。乗る人すべてに健やかな時間を与えてくれそう。

・パワー感:★★★☆☆
・ハンドリング:★★★☆☆
・お買い得度:★★★★★

●永田恵一はこう見た!

 乗ってみると全体的に普通といえば普通の範疇なのだが、操作に対して自然なハンドリングとブレーキ、ストローク感豊かなしなやかな乗り心地など、いろいろな部分がいい意味でマッタリとしており、クルマを日常のパートナーとしては使うには好印象。

独自のフリースタイルドア。フロントドアを開けないとリアドアが開かないのは不便、という声も
独自のフリースタイルドア。フロントドアを開けないとリアドアが開かないのは不便、という声も

 その半面、自分でRX-8に乗っていた時にはあまり感じなかった「前を開けないと後が開かない」観音ドアの不便さ(考えてみるとRX-8で後ドアを開けた記憶はあまりない)、誤って後ドアを前ドアより後に閉めるとシートベルトの金具でドアに傷が付きそうなこと、操作を間違えそうなL字シフトなど、個性的すぎるところも少なくないので、そのあたりは自分に合うか、実車で確認してほしい。

・パワー感:★★★☆☆
・ハンドリング:★★★★☆
・お買い得度:★★★☆☆

■まとめると……

 走りについて「パワフル」と評価する声は皆無だったが、デザインに関しては評価する声多し。担当、個人的にはMX-30こそ令和時代のセクレタリー(秘書)カーだと思っている。

●マツダ MX-30 主要諸元
・全長×全幅×全高:4395×1795×1550mm
・ホイールベース:2655mm
・最小回転半径:5.3m
・車両重量:1460kg〈1520kg〉
・エンジン:直4DOHC+モーター
・総排気量:1997cc
・最高出力:156ps/6000rpm
・最大トルク:20.3kgm/4000rpm
・モーター出力:6.9ps/5.0kgm
・トランスミッション:6速AT
・WLTCモード燃費:15.6km/L〈15.1km/L〉
・価格:242万~265万6500円
〈〉内の数値は4WD


【番外コラム】MX-30の電動化戦略

 2019年の東京モーターショーにはピュアEVの欧州仕様が展示されたが、日本で発売されたのは2Lエンジンベースのマイルドハイブリッド。

 EVはどうなっているのか気になっている人も多いと思うが、ちゃんと2021年1月にリリース予定で進行している。ただ販売方法は検討中とのことであり、法人対象のリースのみとなる可能性もなくはない。

 もうひとつ気になるのが、前述のショー出展時からマツダが暗に匂わせていたレンジエクステンダーの存在。ロータリーエンジンを発電に使うコンパクトなシステムがウリとなるが、こちらは2022年前半に登場する予定となっている。

 MX-30の内外装が持つクリーンな雰囲気との親和性も高いため、デビューすれば一気に人気を集めることになるかもしれない。

ピュアEV仕様とロータリーエンジンを活用したレンジエクステンダーバージョンは2022年前半にも発売する方向で開発を進められている模様だ
ピュアEV仕様とロータリーエンジンを活用したレンジエクステンダーバージョンは2022年前半にも発売する方向で開発を進められている模様だ

次ページは : 【番外コラム2】MX-30 値引き情報

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