■よくぞこの値段で出した! スイフトスポーツ
初めてMT車に乗る時に気になるクルマと言えばスイフトスポーツかもね。なんて言ったって200万円ソコソコでこんなに速いクルマが手に入るんだから。
MTに関していうと基本はハッチバックのファミリーカーだからシートポジションやペダルレイアウトは少し不満もある。シート位置が高く、ペダルを上から押す形になるので繊細なペダル操作がしづらい。
シフトのトラベル量も少し多くてフィーリングも軽め。過去に自分で所有したクルマでいえば1970年代のアルファロメオ・ジュリアGTVがバス並みの長さとトラベル量で変速の時間がやたらかかった。
まあ文句はあるとしても、各ギアにサクサク入る操作フィールとクラッチのつながりが穏やかでいい。下からトルクがあって速いから、あまりシフトチェンジする必要も感じない。
シートを下げればスポーツフィールも格段に高まるし、4枚ドアで速くて実用性があって、何より200万円ソコソコのバーゲンプライスは信じられない。敢闘賞あげます!
■伝統が継承されているロードスター
やっぱり4台の中ではピュアが付くスポーツカーだから、シフトの位置がサイドブレーキに近いなど、瞬時にいろんな操作ができるポジションとなっている。人馬一体を掲げるマツダらしく、ペダル位置も素晴らしく、細かいハンクラのテクも繰り出しやすい。
NAの1.5Lエンジンに組み合わされたFR専用MTというところがすべてで、シフトの気持ちよさは歴代ロードスターのなかでも最高。肘より高い位置にあるシフトは軽く、ゲートもわかりやすい。ハンクラも使いやすいから、メディア対抗レースでもずいぶん助けられました。
ただS2000なんかと違うのは、振動や騒音対策でミッションの真ん中がボディに固定されていないこと。ようするにエンジンとデフまでマウントがないことで、エンジンが回って振動するとその間落ち着くまでギアが入らないことだ。特に2速から3速に入りづらいくて、筑波では結構気になる。勿論全開走行時の話なんだけど……でもそれこのクルマでは大事でしょ。
■今回の大穴はN-ONE RS
先代のN-ONEのワンメイクレースにも出たことがあって、MTがありゃ楽しいのに! とさんざん言ってたら、ほんとに出してくれた。軽のMTといえば、S660! あれは素晴らしいけど実用性もほしいもんね。
さてインパネシフトの6MTという点が注目だけど、ステアリングから近いのでシフト操作しやすいし、トラベル量も少ない。
ペダルレイアウトも狭すぎず、クラッチのストロークも大きすぎず、つながりもよく、まったく問題なし。ナニコレ、軽自動車のパワーを使い尽くすのにピッタリじゃない!
特にクラッチのストロークとシフトストロークがタイミングがぴったり合ってリズミカルで気持ちいい! ペダルの踏み心地も素晴らしいし、やはりホンダスピリットは生きていたのか! と改めて実感。
今回はモデューロのサスペンションやブレーキが入っていてその点は差し引いて考えなくてはならないが、いい意味でびっくりしたよ!
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