新型シビックの受注における6MT車の割合は3割を超えているのだという。
意外と思うかもしれないが、シビックはもともとモータースポーツ色が強いモデル。かくいう筆者も鈴鹿サーキットで開催されていたスーパーシビックレース(1983年)がレースデビューだった。
その後もGT-Rが走ったグループAレースではクラス3でカローラとメーカーの威信を賭けたワークスの戦いを繰り広げたのだ。そんな歴史があるからタイプRなるモデルが生まれ、今もなおシビックエンスーの心をつかんで離さない。
さて、筆者自身は2ペダルがあたりまえのこの時代に、もう一度6MTに注目してもらいたい。欧州に行けば、いまだに3ペダルのMT車が走り回っているのだ。それを見るたびに日本人大丈夫か? と思う。
手足がそれぞれ別々の動きをしてドライブするMT車は、脳を刺激し、手足も良く動かす。血液循環は2ペダル車の比ではない。地方に行けばMT車の軽トラックを我が物顔に走り回る元気なお年寄りを見ることがあるが、健康を考えれば迷いなくMT車だ。
ということで、今回はその新型シビックの6MTモデルにスポットを当ててインプレッションしてみよう。
文/松田秀士、写真/池之平昌信
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