10年後に存在価値が爆上がりするであろうGR86/スバルBRZ
2021年に乗って印象に残ったクルマとして最後に紹介するのは、GR86/スバルBRZ。正直言って2代目モデルの登場には懐疑的だった。しかし、4月にプロトタイプを目の当たりし、7月には袖ケ浦でプロトタイプに試乗することができた。
11月に箱根で試乗したときに感じたのは10年後の2030年にこのGR86/スバルBRZの存在価値は現在の数倍のクルマになるだろうということだ。ピュアなエンジンを搭載した純粋なスポーツカーだからこそ、味わえる走行フィールは今後さらに貴重な体験となるはず。
最高出力が向上した2.4Lエンジンに合わせて、ボディ補強を行ったことで走行フィールは旧型より格段にアップ。元々のクルマの性能が良いからGR86とスバルBRZそれぞれメーカーの哲学に沿った乗り味に仕立てることができたと言える。
2台の走行フィールはかなり違うが、それはオーナーの好みに合わせて選ぶ楽しさに繋がる。荷重移動がしっかりと行える人はGR86の方がより楽しいし、BRZの懐の深いセッティングは誰が乗っても安心してスポーツ走行が楽しめる。
また6速AT車にアイサイトを搭載したのも素晴らしい。サーキットで走行した時、6速MTはもちろん楽しいが、6速ATでも十分操る楽しさを味わえた。50代の筆者ならば、迷わず6速AT車を選ぶ。
GR86/スバルBRZは年齢を問わずクルマが好きな人がワクワクできるクルマに仕上がっている。これは新車時だけでなく、中古車となってもこの熱量は変わらないと思う。それは、開発陣の熱量をハンドルを握った誰もがダイレクトに感じられるタイムレスなクルマだからだ。
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