中国からEV大手が日本市場に参戦! BYDから3車種のEVが来年1月から登場! 試乗してみたらその完成度に驚き!!

■コンパクトのDOLPHINは来年中頃に発売

コンパクトカーのDOLPHIN。外装と内装の随所にその名のとおり、イルカからのインスピレーションを得たデザインが施されている
コンパクトカーのDOLPHIN。外装と内装の随所にその名のとおり、イルカからのインスピレーションを得たデザインが施されている

 続いて日本で発売される2モデルについても紹介しておきたい。来年中頃の発売を予定しているのがコンパクトカーのDOLPHIN。文字どおり、イルカをモチーフとしている5ドアハッチバックのコンパクトだ。

 ボディサイズは全長4290×全幅1770×全高1550mmで、ホイールベースは2700mm。Bセグのノートよりやや大きく、Cセグのカローラスポーツよりやや小さいといった感じだ。海洋生物のイルカをイメージしたデザインが外観と内装の随所に盛り込まれている。

 駆動方式はATTO3と同じくFFで、モーター出力はスタンダードが95ps、ハイグレードが205ps。航続距離はWLTC自社算出値でスタンダードが386km、ハイグレードが471km。バッテリー容量はスタンダードが44.9kWh、ハイグレードが58.56kWhとなっている。

 中国本国では昨年8月から発売されてすでにかなりの人気車となっているとのことだ。こちらも価格はまだ未公表だが、中国国内での価格はスタンダードが約230万円だが、日本国内では200万円台後半くらいで、ハイグレードは300万台半ばになると予想。

■まるでポルシェを思わせるスタイリッシュな外観のSEALは来年下半期発売

セダンモデルのSEAL。こちらは同じ海洋生物でもアザラシがモチーフに。3車中で最大となるWLTC自社算出値555kmをマークする
セダンモデルのSEAL。こちらは同じ海洋生物でもアザラシがモチーフに。3車中で最大となるWLTC自社算出値555kmをマークする

 最後がセダンモデルとなるSEAL。先ほどのDOLPHINと同様に海洋生物であるアザラシをモチーフにしたセダンで、今年5月にBYDが発表したばかりの最新モデルとなる。

 そのボディサイズは全長4800×全幅1875×全高1460mmで、ホイールベースは2920mm、ポルシェのEV、タイカンよりもやや小ぶりなサイズとなる。こちらもスタンダード、ハイグレードの2グレード設定となるが、スタンダードの駆動方式がFRなのに対し、ハイグレードではAWDを採用している。

 モーター出力はスタンダードが313㎰、ハイグレードがフロント218ps/リア313psとなり、バッテリー容量は82.56kWhで、航続距離は欧州WLTC自社算出値で555kmに達するという。

 中国国内での価格はスタンダードが500万円前半、ハイグレードが500万円後半というから、日本での販売価格は600万円を超える可能性が高そうだ。

■強みは自社開発のブレードバッテリー

ビーワイディーオートジャパンはBYDがもともとバッテリーの会社であることから自前でこのバッテリーを用意できるのが強み。同社の自動車用バッテリーはブレードバッテリーと呼ばれる
ビーワイディーオートジャパンはBYDがもともとバッテリーの会社であることから自前でこのバッテリーを用意できるのが強み。同社の自動車用バッテリーはブレードバッテリーと呼ばれる

 この3台、いずれもBYDのEV専用プラットフォームである「e-Platform 3.0」を採用しており、BYDがバッテリーを自前で用意できる強みを生かした独自の「ブレードバッテリー」を採用しているのが注目ポイント。

 なお、保証についてはクルマそのものが4年10万㎞、バッテリーが8年15万kmだという。今年11月頃にはATTO3の価格が決まるとのことだが、日本国内でのEVの選択肢が増えてユーザーが「中国メーカーのEV」に果たしてどのような判断を下すのか、今後の動向に注目したいところだ。

【画像ギャラリー】中国の大手自動車メーカー、BYDが日本市場上陸へ! 3車種のEVを写真でCHECK!(44枚)画像ギャラリー

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