俺も中国では立派なクラウンシリーズなんだぜ! さすがの静粛性!! クラウンクルーガー試乗!!

■クラウンエンブレムを備え、スポーティ仕様の外観に

全長5015×全幅1930×全高1750mm、ホイールベース2850mmという大型の重量級ボディすらもクラウンシリーズにふさわしい……のか?
全長5015×全幅1930×全高1750mm、ホイールベース2850mmという大型の重量級ボディすらもクラウンシリーズにふさわしい……のか?

 今回、現地で用意されていたのは2.5Lハイブリッドの4WD車だ。姉妹車のハイランダーとの違いだが、フロントグリルの中央に鎮座するクラウンエンブレムを備えているほか、3連仕様のLEDヘッドライト、北米でのハイランダーのスポーティモデル「XSE」フロントグリルを装着しており、スポーティ感が強調されている。

直4、2.5Lハイブリッドを搭載する。システム出力は250ps
直4、2.5Lハイブリッドを搭載する。システム出力は250ps

 クラウンクルーガーのボディサイズは全長5015×全幅1930×全高1750mm、ホイールベース2850mm。全長4825×全幅1885×全高1835-1850 mm、ホイールベース2790mmのランクル300より全高以外はかなり大柄なボディを持っていることがおわかりいただけるだろう。

 ちなみに中国市場でのクラウンクルーガーの販売価格は27万5800~35万中国元(日本円で約550万~約700万円)となっている。

■静粛性こそクラウンクルーガーの真骨頂!

クラウンクルーガーのインテリア。トヨタハイブリッド車特有となる操作性への安心感は左ハンドル仕様車でもそう変わらなかった
クラウンクルーガーのインテリア。トヨタハイブリッド車特有となる操作性への安心感は左ハンドル仕様車でもそう変わらなかった

 前段が長くなってしまったが、クラウンクルーガーの試乗にいきたい。北京市郊外の駐車場内などを走行したのだが、左ハンドル仕様とはいえそこはトヨタ車の方程式に則って操作感などはトヨタ製ハイブリッドSUVと何ら変わるところはなく、安心感を持ってドライブできた。

 かなり大柄なボディのクラウンクルーガーだが、重量級ボディをスムーズに走らせるシステム出力250psの2.5Lハイブリッドはさすがの完成度。もちろん、走りはギンギンなものではなかったのだが、必要十分な動力性能。意外に取り回しも悪くなく、Uターンする時もさほど苦労はしなかった。

 何よりも特筆すべきはその静粛性だ。フロントガラスには遮音ガラスが採用されているほか、遮音材と制振材を多用したことで快適性は上々だし、乗り心地も非常にいい。また、ADASもトヨタセーフティセンスのほか、パノラミックモニタリングやパークアシストの採用などで抜かりなし。

 一汽トヨタのねらいどおり、クラウンのブランドをセダンとして限定にするのではなく、SUVなどほかのカテゴリーをも視野に入れることでクラウン伝統のブランドに磨きをかけている1台だと言えるだろう。

クラウンクルーガーのリアビュー。ランクル300よりも車高は100mmほど低く、伸びやかなボディラインはスタイリッシュだ
クラウンクルーガーのリアビュー。ランクル300よりも車高は100mmほど低く、伸びやかなボディラインはスタイリッシュだ

 全長5m超えというボディを持つこのクラウンクルーガー、「クラウン」という名に恥じぬ実力を持っていると感じた。でも、やはり日本市場で売るにはボディが大きすぎるのは否めないかな(笑)。

【画像ギャラリー】中国専売の大型SUV、クラウンクルーガーを写真でCHECK!!(34枚)画像ギャラリー

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