2013年9月、VW・ポロからスポーツグレードの「ブルーGT」が登場した。「エコ」と「スポーツ」を高い次元で両立させたというその実力をチェック!(本稿は「ベストカー」2013年10月10日号に掲載した記事の再録版となります)
文:編集部
■低燃費も、走りの楽しさも
燃費車はいいけど、飛ばしたい時には遅くて嫌だと思っている人にピッタリなのがこのポロ・ブルーGT。
ゴルフVIIと同じ、気筒休止システム付き1.4L、直4ターボエンジンが搭載されていて、JC08モード燃費は21.3km/L。
1.2L、直4ターボ(105ps/17.8kgm)のポロTSIコンフォートライン・ブルーモーションテクノロジーの21.2km/Lを0.1km/L上回っている。
つまり、気筒休止システムによって、140ps/25.5kgmの高出力と、JC08モード21.3km/Lという低燃費を両立しているのだ。
「低燃費だけじゃない、走りの楽しさも」とVWの主張を感じるのがエクステリアとインテリア。
エクステリアを見ると、空気抵抗を追求したフロントバンパー、GTのロゴが入ったグリル、リアルーフスポイラー、GTI譲りの2本のテールパイプが備わったディフューザー付きのリアバンパーなど、スポーティかつ燃費効率を意識したスタイリングだ。
いっぽう室内に乗り込むとブルーにグレーとブラックのカラーが眩しいアルカンターラ&ファブリックシートが目に飛び込んでくる。GTIと同じ触り心地のいい本革ステアリングも“走り”を意識しているのがわかる。
エンジンをかけ走り出すとまず感じたのは乗り心地のよさ。アクセルを強く踏み込んでいくと7速DSGの出来のよさも手伝ってグイグイ加速していく。
今度は気筒休止の状態を確かめるべく街中を走ってみた。1250~4000rpmの間、速度でいうと25km/h以上の領域で頻繁に2気筒モードに切り替わる。
でもメーター内の表示を見ないかぎりわからない。高速道路でのクルージング時は8割以上2気筒モードに入った印象。
走り終えて思ったのは低燃費と走りの楽しさ、上質な内外装と3つのよさを併せ持った贅沢なモデルだということ。
価格は263万円だ。
■気筒休止システム(ACT)
ゴルフTSIハイラインに搭載されているのと同じ1.4Lの気筒休止システム(アクティブシリンダーマネージメント)。
発生トルクが2.6~8.7kgmの間で、状況に応じて第2、第3シリンダーが休止。ゴルフTSIハイラインのJC08モード燃費は19.9km/L、こちらは21.3km/L。
(写真、内容はすべてベストカー本誌掲載時のものです)
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