ボルボの技術が入ったZEEKR 001はポルシェパナメーラ級!?  中国車試乗インプレ第2弾で判明したこと! 

■そのままで日本市場でも売れるのでは?

ZEEKR001のインテリア。驚くほどその質感は高いと筆者は指摘する
ZEEKR001のインテリア。驚くほどその質感は高いと筆者は指摘する

 ちなみに今回の試乗会、ほぼ全開走行を2日間行ったのだけれど、ZEEKRもSEALもトラブルなし。参考車だったテスラの足回りが壊れたくらい。

 ジャッキアップした時にアーム類などをチェックしてみたが、2780kgというヘビー級の車重相応の太さを持たせていた。ブレーキなんかアケボノの対向ピストンを使っていますから。

 ダメな中国車も存在するだろうけれど、ZEEKRとBYDにかぎって言えば日米欧車と比べてもまったく遜色ないレベルに仕上がっている。それでいて価格は半分。私が中国に住んでいる中国人なら迷わず選ぶと思う。

 気になる走りだけれど、これまた日米欧の自動車屋さんが味付けしていること間違いなし。一般道で存分に走りだけじゃなく、タイトなレーシングカート用のコースをほとんど全開で走って破綻しない――ばかりか楽しい。

 やはり前後の重量配分がよく低重心の電気自動車は、多少重さを感じさせることを除けば素晴らしい資質を持っていると認識させられた。このまんま日本で売れるレベルです。

■TEIN製ダンパーで走ってみると……

TEINの補修用ダンパー『エンデュラプラス』に交換して同じコースを試乗した筆者
TEINの補修用ダンパー『エンデュラプラス』に交換して同じコースを試乗した筆者

 SEALと同様、TEINの補修用ダンパー『エンデュラプラス』に交換して同じコースを走ってみたらなるほど、標準は大きい入力時は少しばかり減衰力不足だったことがわかる。

 エンデュラプラスだと良好な乗り心地をキッチリとキープしたまま高速&高G領域での落ち着きがハッキリ違う。最初からこのダンパーでいいと思うほど。エンデュラプラス、価格と性能のバランス素晴らしい!

筆者(右)とTEIN現地スタッフ(左)
筆者(右)とTEIN現地スタッフ(左)

 さらに車高調『FLEX Z』だと高性能GTになってしまう点もSEALに乗った時の印象と同じ。クルマ好きならこのくらいシャープがいいと思う。最もよかったのはFLEX Zに自動減衰力切り替え機能『EDFC5』を加えたものだった。

 エンデュラプラスとEDFC5、日本車に装着したらどうなるか改めてレポートしたい。決定的なダンパーになるかもしれません。

【画像ギャラリー】ポルシェパナメーラ級のスタイリッシュボディを持つZEEKR 001bは乗ってどうだったのか?(14枚)画像ギャラリー

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