■誰もが同感! 出迎えた監視員の「Bella macchina!」
さらにラリーのスペシャルステージのような場面で、ステラートはスロットルをちょっと踏み込めばコントロールの効いたテールスライドでコーナーをクリアする。もちろん、この時は車載のLDVI(電子制御ボディコントロール)がESPを適正に介入させ、常に正しい姿勢を保たせている。
また、下山してオンロードコースへ戻ると、ステラートは何事もなかったようにスーパースポーツカーへ戻った。そのポテンシャルは、最高速度は260km/hに抑えられているが、0-100km/hは3.4秒、200km/hまでは9.8秒でこなす。驚いたことにオンロードでの取り回しはSTOより尖っておらず、乗り心地も快適だ。
2日間にわたっておよそ200kmの登山路を走るツアーは無事に終わった。帰り道で納得したように「ベッラ・マッキナ!」(編註:ここでは「凄いクルマだ!」の意か)と叫んだ例の監視員の笑顔が印象的だった。
このウラカン ステラ―トはまさにオン・オフで楽しめる本当の意味での「スーパーカー」だった。ただし日本での価格は約3116万円。しかも、世界限定の1499台はすでに完売に近いらしい。
■ウラカンの後継車はある?
プラットフォームを共有するアウディR8の生産中止に伴ってウラカンの去就が危惧されたが、2024年には独自のカーボンボディを持った後継モデルが登場する。
搭載予定のパワープラントは基本的には先に発表されたレヴエルトと同じPHEVレイアウトだが、V8ビターボエンジンとモーターに8速ATを組み合わせたユニットである。
(木村好宏)
●ランボルギーニ ウラカン ステラート 主要諸元
・全長×全幅×全高:4525×1956×1248mm
・ホイールベース:2629mm
・車両重量:1476kg
・エンジン:V型10気筒
・総排気量:5204cc
・最高出力:610ps/8000rpm
・最大トルク:57.1kgm/6000rpm
・トランスミッション:7速ツインクラッチ
・タイヤサイズ:(F)235/40R19 (R)285/40R19
・駆動方式:4WD
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