日本では2014年11月10日に5代目が発売され、2012年6月の生産終了から2年4ヶ月ぶりの復活と相なった、ホンダのフラッグシップセダン レジェンド。ここでは、日本より一足早く2013年3月に発売された米国向けレジェンド(=アキュラRLX)試乗の様子をプレイバック!(本稿は「ベストカー」2013年6月10日号に掲載した記事の再録版となります)
文/撮影:ケニー中島
■日本発売前の海外試乗をプレイバック!
ホンダのフラッグシップセダン、レジェンドは昨年6月に生産中止となったが、北米ではすでにアキュラブランドのRLXとして発売されており、これが日本向けのレジェンドとなる。
試乗したのはそのアキュラRLX。
アキュラの顔ともいえる五角形の盾型グリルに加え、今後アキュラのデザインキーとなる近未来的な多眼風「ジュエルアイ」LEDヘッドライトを採用している。
ボディサイズは居住性と走行安定性向上のため、先代に比べホイールベースは50mm拡大された2850mmとなり、全長が9mm長く、全幅が43mmワイドに、全高は10mm高くなっており、スリーサイズは全長4982×全幅1890×全高1465mm。
ホイールベースの延長ぶんは先代比82mm広くなった後席レッグルームに活かされており、わずかに高くなったシートポジションとザックリとえぐるようなドアパネルの形状もあって、リアシートの居住性は格段に快適になった。
AWDの先代に比べ50kg軽量化されたボディには直噴ガソリンの「アース・ドリーム」エンジンで、低負荷時に6気筒から3気筒に切り替わる可変シリンダーユニットを採用した3.5L V6を搭載、これにパドルシフト付きの6速ATが組み合わされる。
またシフトタイミングを加速重視の高回転型にし、電動パワーステアリングのアシストを抑えるスポーツモードや燃費重視のコンフォートモードに切り替えることができる。
アクセルを踏み込むと、新採用のノイズ吸収式ホイールが路面からの騒音を抑え、心地いい低めのエキゾーストノートが室内に響きわたる。
過去の機械式4WSとはまったく異なる「プレシジョン・オール・ホイール・ステア(PAWS)」が採用され、後輪角度を左右最大2度個別に電子制御でトーコントロール。
ヴィークル・スタビリティ・アシスト(VSA)との組み合わせで、高速コーナーから急激なレーンチェンジまでリアの挙動がすんなりと追従し安定するのだ。これはかなりの優れものだ。
そのほか、レーンキーピングアシストシステム(LKAS)、低速追従機能が付いたアダプティブクルーズコントロール、ブラインドスポットインフォメーション(BSI)、前面衝突警告(FCW)、車線逸脱警告(LDW)といった最新の安全装備を満載している。
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