新旧国産車の美しい仕上がりにウットリ
1/12および1/18スケールで日本車をモデル化した、レジン製ミニカーシリーズが「samurai」。旧車から現行車まで幅広く、流麗なボディライン、実車さながらの塗装、高い仕上げ品質がウリだ。
新商品は4台。現行車からはSTI S210とランドクルーザー250が仲間入り。S210は特徴的なフェンダーモールやリアスポイラーも実車同様の表現で、鮮やかなスバルブルーが映える。
ランドクルーザー250のヘッドライトは、実車同様に丸目と角目の両ラインナップを用意する。細部まで作り込むこの“ホンキ”こそが、京商が長く愛される理由だ。
このほか旧車からは、愛称“鉄仮面”で親しまれるスカイラインRS-Xターボ、自動車兼CGアーティストのキジル・サリーム氏がデザインしたS15シルビアと、バラエティ豊かな顔ぶれも嬉しい。
1/18 samuraiシリーズの価格は2万6400円。高品質な仕上がりをアンダー3万円で手にできるのは、むしろコスパ最強といえるだろう。
単なる再販とは言わせない! ミニカー版マイナーチェンジ
2023年、京商のダイキャストモデルとして復活を果たしたフェラーリ。ライセンス取得のハードルが非常に高いこともあり、復活が決まった際は大きな話題となった。その後、1/12と1/18スケールでF40を展開し、常に注目の的であり続けている。
全日本模型ショーでは、1/18スケールのF40を2台展示し、再販をアナウンス。ただし“ただの再販”で終わらないのが京商だ。実車で言えばマイナーチェンジ級に、しっかりと手が入っている。
イエローボディはインテリアをカーボンデカールで仕上げ、テクスチャー感が大幅に向上。LM仕様リアウイング装着のライトウェイト仕様では、リアウイングを金属、ステーをクリアパーツへと変更している。
この“手当て”は、再販のフィアット500ヌォーヴァシリーズにも共通。2023年発売時はノーマルモデルのみだったが、アクセサリー付き、さらにアバルトがチューニングを施した“エラボラツィオーネ・アバルト”仕様を追加し、ワクワクを広げていく。
クロウト向けと愛くるしい商品の両立
京商は自社ブランドだけでなく、20社超のインポートブランドを扱う点も他メーカーにはないポイント。そのなかで注目したいのが、世界のスーパーハイエンドカーを1/8スケールのキットとして販売するpocherだ。
ミニカーとしては珍しい組み立てキットで、当然ながら外観は美しい。展示されていたパガーニ・ウトピアを見ると、エンジンやステアリングの造形、メーター表示に至るまで、とにかく精緻。さらに、パガーニ車のシンボルともいえる、リアタイヤ前のトランクスペース(ビジネスバッグ収納)も抜かりなく再現されている。
また、LEGRANDから展開される1/8スケールのメルセデス・ベンツ 300 SLR ウーレンハウト・クーペ(1955)の完成度も凄まじい。ウッドハンドルやチェックのシートカバーなど、思わず目を奪われるディテールが満載だ。
こうした“濃い”マニア向け商品と対照的に、インテリア小物として気軽に楽しめるのが、英国を代表するダイキャストブランドのOXFORDだ。BMWイセッタやハインケル・トロージャンなど、愛くるしいマイクロカーが豊富で、サイズは1/72。とにかくカワイイ。
さらに「コカ・コーラ」カラーのロンドンタクシーや積載車両の人気も高く、購買層には女性も多いという。手のひらサイズで“可愛く映える”ことが、彼女たちのハートを撃ち抜いたのだろう。









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