2020年6月に登場した新型フリードModuloX。旧型(とは言わずに1型というのがツウ)から空力やダンパーなど多くの進化を遂げている。
しかしそうは言っても「プロ」が乗ったから分かるんじゃないの!? という意見も多いはず。お金を出して買うお客さんにだってその「よさ」がわからないと意味がない!!
ということで編集部イチ「違いのわからない」なんて言われているババに試乗してその乗り味を試してもらった。ちなみにマイナーチェンジ前の標準車オーナーでもある。
現場を見守るのは忖度なく乗り味には厳しい谷口信輝選手、そしてModulo開発アドバイザーの土屋圭市氏。超豪華ゲストとともにお送りしよう。
文:ベストカー編集部/写真:池之平昌信【PR】
■これって2000ccになったんじゃないの!?
ババの愛車はマイナーチェンジ前のフリード標準車。すでに家族団らんのアシとして活躍するババ号。もちろん本人もノリノリで超満足の乗り味。そこにModuloXを手掛けるホンダアクセスから打診があった。
「標準車オーナーのババさんに試乗してもらってぜひModuloXの進化と、乗り味の違いを体感してほしい」。
現場に用意されたのはマイナーチェンジ前のフリードModuloX(通称:1型)と新型のフリードModuloX(通称:2型)、そしてババのマイナーチェンジ前の標準車の3台。
自分でも「違いわからなかったらこの企画オシマイだよね……」とボソッと言っていたババだが、その心配は1型のModuloX、そして新型のModuloXに乗った瞬間に杞憂に終わった。
「ねぇ、これって本当に俺のフリードと同じ1500ccなの? ModuloXだけ2000ccじゃないよね、なんでこんなにクルマが軽く感じるの?」。
むふふ、ババ先輩、わかってくれてよかったです。企画担当者としてとても嬉しいです。ここで「うーん、なんか違うの!?」って言われたら一巻の終わりでした(汗)。谷口選手が解説してくれます。
「さすがに排気量が2000ccに増えたってのは大げさだけどね(笑)。でも前後左右、そして上下方向の動きが制してあるので、地面にパワーがしっかりと伝わって動き出しがスムーズに感じたのかもね」。
ModuloXの開発アドバイザーの「ドリキン」土屋圭市さんも続ける。
「ダンパーの初期入力のチューニングもキモなんだよね~。もちろんいろいろとチューニングをしているけど、1型と大きく変わったところは空力面もあるんだよ。これは一般道でも体感できるほどの差があるんだ」。
■「標準車はクルマの前と後ろがバラバラに曲がるイメージがある」
お次はワインディングに舞台を移して乗ってみる。もちろん法定速度遵守で走行するのだけど、ババはどれくらい違いを感じるのだろうか?
「なんか俺の標準車は前が曲がってから、後ろが曲がるというか。でもModuloXはシュッと曲がるんだよね」。
なんだか核心を突いてきたコメントのようにも思えるが、いったいこれはプロ目線で言うとどうなんだろうか? 谷口選手に聞いてみる。
「標準車は電車のように曲がるね。1号車が曲がったら2号車がついてくる、みたいに1台のクルマでも前後がバラバラ。でもModuloXはやっぱりクルマにひとつ筋が通っていて一体感がある。
ぶっちゃけ、フツーのミニバンでワインディングはちょっと怖いじゃん(笑)。それがフリードModuloXにはないんだよね」。
横で会話を聞いていた土屋さんもニンマリだったので、きっと開発陣としての狙い通りのコメントだったんだろう。そんなこんなで結局のところババは「違いがわかった」のだが、最後は目に見えない空力チェック。
高速道路で新旧モデューロXの乗り比べだ。80km/hで走行してみるとまったくもって違う。新型のほうがフロントがドシっと押さえつけられて、それでいてふらつきも少ない。うーん、上質+安心感でこれは同乗者も満足度高い!!
最後に土屋さんが開発時の光景を振り返ってくれた。
「北海道にあるホンダの鷹栖テストコースまでいってね、段ボールで仮のエアロ組んでとかすごく細かいことをコツコツとやってるのよ(笑)。開発陣も熱心すぎるくらいアツい人たちで。
だって1日のテストを終えて一杯やりますか~って時に開発スタッフが部屋に来るのよ。そしたら『土屋さん、お酒飲む前に夜間のテストやりにいきましょう』とかね。それが日常茶飯事よ(笑)。その集大成がフリードModuloXだから、ぜひ体感してほしいね」。
ということで、非常に濃密な時間を過ごしたババだが、フリードModuloXの進化は凄まじいものがありました。
標準車からのステップアップ、1型ModuloXからの乗り換えも後悔しない上質さがあります。体感できるイベント、ベストカー主催でできたらいいなーなんて思っております!! 最後に超カッコいい動画をお届けしよう。
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