『荷物』の積載性能で優れるミニバンは?
ミニバンで大切な使われ方に、荷物の積載も挙げられる。セレナは全高1865mm(2WD)に達する背の高いボディを備え、荷室高も1483mmでタップリとしている。
この数値もライバル車を上まわり、3列目を格納して自転車を積む時も、天井や格納された3列目シートに干渉しにくい。
3列目は左右に持ち上げて格納するが、低い位置で操作できるから扱いやすく、斜め後方の視界も遮りにくい。
リヤゲートには、上側だけを開閉できるハーフバックドアを内蔵した。背の高いミニバンのリヤゲートは上下方向の寸法が長く、開閉時には後方へ大きく張り出す。
縦列駐車をしているような時は開閉が困難になるが、セレナのハーフバックドアなら簡単に開閉できるから、狭い場所でも荷物の出し入れがしやすい。
広い車内を便利に使える機能として、セレナはライバル車以上にシートアレンジを充実させた。例えば2列目の中央部分には長いスライド機能が装着され、1列目の中央まで移動させると収納設備として使える。
この時は2列目の中央に空間ができるため、2/3列目の間を移動しやすい。3列目に座った乗員がスライドドアから乗り降りする時も便利だ。
そして2列目には左右方向に動かすスライド機能も備わり、中央に寄せると、2列目シートを後方へ大きくスライドできる。3列目の足元空間を大幅に広げることが可能だ。このようにセレナであれば、工夫次第でさまざまな使い方を楽しめる。
運転手だけでなく同乗者に嬉しい装備も
すべての乗員の快適性を高めるため、装備も幅広く充実させた。スマートフォンなどの充電が行えるUSB電源ソケットは、すべての乗員が使えるよう車内の6箇所に配置している。
グレードに応じて、2/3列目の乗員が使えるパーソナルテーブルも、1/2列目シートの背面に装着した。
乗降性にも配慮され、2列目のシートベルトは背もたれに内蔵している。そのため、2列目の乗員がいても、3列目に座る人が乗り降りしやすいなどのメリットもある。
以上のようにセレナは、すべての機能をユーザーの目線で作り込んだ。車を日常的に使うさまざまな場面で、セレナならではの配慮を実感できるだろう。販売店の試乗車で確かめてみたい。
モデル:橘知衣代(オスカープロモーション)
コメント
コメントの使い方