全国に約6200店舗あるKeePerプロショップをベストカー読者なら一度は目にしたことがあるはず。「KeePerいいよ!」「雨が降るとキレイになるんだ!」という声をよく耳にするが、ほんとうなのか? 取材してみた。
文/ベストカー編集部
写真/西尾タクト【PR】
KeePer技研のガラスコーティングがディーラーで受けられる
2021年9月トヨタモビリティパーツからKeePer技研の「ダイヤモンドキーパー」と「EXキーパー」が発売になった。つまり、トヨタディーラーでフロアマットやエアロパーツを購入するのと同じように、新車時にディーラーオプションとしてガラスコーティングの施工が受けられるようになった。
新車ディーラーがキーパーに注目するのは、クルマが大型化し高級化したことで、ユーザーがリセールバリューに敏感になり、新車時からコーティングしようというオーナーが増えているという背景がある。
キーパーのボディコーティングを新車ディーラーが扱うのは、スバルに続くもので、トヨタディーラーが扱うことで、ますますキーパーが身近なものになりそうだ。
キーパーのコーティングを新車時から施工しているというアルファードオーナーの友人に聞くと他社のコーティングに比べると、とにかく水弾きが違うという。ツヤが深くて時間がたっても汚れが目立ちにくいので、洗車はほとんどしないという。
いったい、キーパーは何が違うのか? キーパーラボに取材に行った結果、キーパーのボディガラスコーティングは独自の2層構造になっている点が大きな特徴だとわかった。2層とはレジン被膜とガラス被膜のことだ。
従来のコーティングは薄くて固い被膜を作るのに対して、キーパーのコーティングは分厚くて柔軟な被膜を作るという違いがある。他社製品は塗装の上に固い被膜を乗せているのに近い。簡単に言えば接着剤でくっつけているようなもの。これだと被膜が傷むとボディを削るしかない。
それに対してキーパーの商品、例えば「ダイヤモンドキーパー」は他社製品に比べて約50倍、1ミクロンもの厚い被膜(ガラス被膜)を持ち、紫外線やキズからクルマを長期間守ってくれる。
さらにその上に水ジミを固着させない被膜(レジン被膜)を乗せている。この上面の被膜は何度も落として新しい被膜をコーティングすることができる。例えるなら他社が「整形」だとしたらキーパーは「化粧」だと思えばわかりやすいかもしれない。
それでは、なぜ深いツヤや輝きが生まれるのだろう? 先に説明したが主力製品の「ダイヤモンドキーパー」は1ミクロンのぶ厚いガラス被膜の上にレジン被膜が乗る2層構造になっている。
クルマの塗装の表面は一見すると平らだが、擦れや微細なキズ、紫外線などによってミクロレベルの細かな凹凸ができている。この凹凸が光の乱反射を起こし、ツヤと発色をスポイルするのだ。
キーパーのガラスコーティングは微細なキズや凹凸をガラス被膜とレジン被膜とで埋めることでツヤが出る素地を作る。さらにガラス被膜とレジン被膜は透明で、それぞれ屈折率が違うため、キーパーならではの深いツヤを生み出すことができるのだ。
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