百聞は一感に如かず!
午前と午後で車両を入れ替える間には、土屋圭市さんや福田正剛さん、そしてテールゲートスポイラーの開発担当者である阿部将寛さんによるトークショーも行われた。ここでは実効空力の凄さ以外にもさまざまな話題が飛び出した。
土屋さんがモデューロ開発アドバイザーとして心がけているのは「レーシングドライバーにならないこと」。ハンドル操作に頼ったアンダーステアなど一般ドライバーが陥る状況をあえて作って、普通の感覚を大切にしているそうだ。「シビックタイプRのモデューロXは出ないのですか?」という問いに対しては、福田さんが右手でこっそりお金のマークを作って爆笑を誘ったが、「そうして期待してくださるということは大変ありがたいこと」と阿部さん。
トークショーの終わりでは、参加者の愛車から土屋さんがベスト1を決める「ドリキンAWARD」も実施。みごと大賞に選ばれたのは神奈川県から参加した尾崎さんのEK9型シビックTYPE R。尾崎さん、実はホンダ以外の自動車メーカーにお勤めだそうで、「会社の駐車場に他社のクルマは停められない苦労を乗り越えて維持し続ける気合」が土屋さんの心に刺さったようだ。ご褒美に土屋さんがドライブするNA2型NSX Type Sの助手席に座って全開ドライブを体験。滑りやすい雨天にも関わらず大胆に、かつ繊細にクルマを操る土屋さんのドラテクに大興奮の様子だった。
空力という捉えにくい現象を身近な存在として体感させてくれた今回のイベント。1日を通じてホンダアクセスの開発者たちが参加者に寄り添い、試乗の印象や普段のクルマ生活について耳を傾けていた点も心に残った。もし「実効空力ってホントに効いてるの?」と思ったならば、次回の参加を考えてみてはいかがだろうか。「百聞は一感に如かず」だ!
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