2018年の日本国内における登録車販売ランキングで第1位を獲得した日産ノートe-POWER(13万6324台/2018年1月~12月)。日産車が暦年における年間販売台数第1位を獲得したのは史上初で、まさに日産にとって悲願となったこの年、そのノートe-POWERにさらに追加設定されたのがモーターアシスト方式の4WD仕様車である。
後輪駆動用に独自のモーターを搭載、前輪と後輪を別々のモーターで動かしているため、滑りやすい路面でもスムーズな発進を可能にしているという。
さて、このノートe-POWER 4WD、雪道での走りがやたらスゴいらしいということで、レーシングドライバーとしても活躍する会社社長、『ベストカー』本誌にて「スーパーカー劇場」を月イチ連載している元リバティ武井氏に、その威力を体感してもらうべく札幌へと飛んでもらった。
※本稿は2019年1月のものです
文:武井寛史/写真:雨田芳明
初出:『ベストカー』 2019年2月26日号
■登り坂でもカンタン発進!
都内で雪が降るとクルマの運転は厄介なんだよね……。特に雪が降り止んだ翌日からの凍結路面。かなり慎重に運転していても、ちょっとアクセルをラフに扱うとタイヤが空転しちゃって走るのにも苦労する。
今季の冬も寒さが厳しそうだから愛車の冬支度でもしようかなぁと思っていた矢先、ベストカーから、雪道で凄い走りをするというノートe-POWER 4WDのインプレッションの話がきたから冬の北海道に行ってきた!【PR】
白銀のパウダースノーを期待していざ札幌へ。しかし12月だっていうのに札幌市内の道路にはまったく雪がない。これじゃ日産自動車自慢のe-POWER 4WDが体験できないじゃん! ってことで雪がありそうな山のほうへ移動。
やっぱりそこは北海道、雪、たくさんありました(笑)。e-POWER 4WDはドライバーの手元に駆動方式の切り替えスイッチが配置され、路面状況に応じて選択可能だ。雪が積もっているから当然、4WDモードにしてインプレスタート!
自慢の4WDシステムの実力をはかるようにアクセルをラフに踏み込んだ。するとタイムラグもなくスムーズに走り出した。地元の人でも慎重に走るような雪道を嘘みたいに安定して運転できる。まるでドライ路面を走っているくらいの安心感。ポテンシャルの高さに早くもビックリ。
■深雪でもスタートがラクラク~!
読者の皆さんが大好きなダメな部分を引き出してやろうかと思って、スタッドレスタイヤだけじゃ登れなさそうな坂道でテスト。さすがにタイヤは空転して登らないかと身構えていたら、アクセルを踏むとクイックに動き出して力強く登り出した。
さらに意地悪なテストは続く。お次はバンパーに接触するくらいの深雪。チェーンなしで進入するのは躊躇するほど深い雪だ。それでもスタックすることもなくグングン進んでいくから思わず笑ってしまった。
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