「自動車保険の対象に息子や娘を加えたら、保険料が高くなって困った」なんて人はいないだろうか。そんな人に絶対オススメできるのが「おとなの自動車保険」。「おとな」だけが安いわけじゃなく「親子」で入っても断然オトク。その秘密をお伝えしよう!
文/ベストカーWeb編集部、写真/セゾン自動車火災保険、ベストカーWeb編集部
■息子が運転し始めたら保険料が爆上がり!
筆者は50代半ばのおじさんだ。クルマの運転が好きで、二人の息子にもマニュアル免許を取らせたほど。しかしいざ子供がクルマのハンドルを握るようになると、悩ましい問題が起きる。自動車保険の補償範囲に子供を加えねばならず、保険料が爆上がりしちゃうのだ。
4年前、長男が19歳で運転を始めたときは、1か月の自動車保険料が6000円ほど上がり家計に衝撃が走った。1年間で7万2000円の出費増! 「これも子供の成長した証よ」と泣く泣く支払ったものの、大学の学費も重なって辛かった。
その長男が21歳を超え、保険料がようやく安くなりかけてきた2023年。今度は次男が免許を取り、クルマの運転をするといいだした。「また保険料が高くなるのか……まさか俺の小遣い減らされないよなあ」。不安な毎日を過ごすうちに頭に浮かんだのが、保険の乗り換えだ。さっそく各社の自動車保険が比較できるサイトにアクセスしてみる。条件を入力し、結果を見てみるとけっこう金額に差が出た。中でも安さで目を引いたのが、「おとなの自動車保険」という商品だ。
その名前は筆者も聞いたことがある。「ゴリヤス(合理的で割安)」とかいうコピーでCMしてる保険だ。ホームページを見てみると「保険料の体系を1歳刻みとすることで、もともと事故率の低い30~50代の保険料がいっそう安くできる」という。なるほど、普通の自動車保険は、35歳を過ぎると保険料が一定になってしまうので、この発想は合理的だ。
■子供の分を追加するだけだから保険料が安い!
でも「おとなの」っていうくらいだから、19歳の子供を加えると保険料はやっぱり高くなるのでは? 不安に思った筆者は改めて「おとなの自動車保険」のサイトにアクセスし、より詳細な見積もりを取ってみた。
しかし安いのはまぼろしじゃなかった(笑)。筆者の条件(※)だと、車両保険を付けて19歳の息子を加えても、保険料は年間6万4580円。筆者は保険の乗り換えにがぜん前向きになってきた。
とはいえ油断は禁物だ。「安かろう悪かろう」ということだってあるから、安さの秘密が知りたい。ホームページを読んで分かったのは、「おとなの自動車保険」は運転者に家族を追加する際のルールが他社と違うということだ。
普通の自動車保険は、事故の確率を年齢によって決める。子供を補償対象に加えると保険料が高くなるのは、事故を起こす確率が高い子供の年齢に合わせた保険になるからだ。
「おとなの自動車保険」は違う。あくまで「運転頻度は高いが事故率は低い」親の年齢に合わせて基本の保険料が決まり、そこに子供の保険料を追加するだけなのだ。ちなみに「おとなの自動車保険」の運転者限定特約は以下の4つに分けられる。下に行くほど保険料は高くなるが、それでも他社と比べるとだんぜんお得だ。
(1)記名被保険者本人のみ補償
(2)記名被保険者本人と配偶者、別居の未婚の子供を、年齢を問わず補償
(3) 記名被保険者本人と配偶者、別居の未婚の子供、同居の親族、友人・別居の既婚の子供などを、年齢を問わず補償
(4)上記(3)に加えて同居の子供を補償(設定した年齢以上に限る)
※筆者の見積もり条件:
被保険者55歳、ゴールド免許、20等級、年間走行距離5000~1万km、使用目的:日常・レジャー、運転者の範囲:配偶者・同居の親族・子供(19歳)、対人・対物:無制限、無保険車傷害:無制限、人身傷害:5000万円(車内外ともに補償)、車両保険金額:230万円(エコノミ―A/2019年式マツダCX-5/2回目以降自己負担額10万円)、早割50日(-600円)、インターネット割引(-1万3000円)
コメント
コメントの使い方