ガソリンスタンドの災害時対応
ガソリンスタンドは「ガソリン」という大変危険な物質を扱う場所。それだけに、消防法や建築基準法によって厳しい基準が設けられており、一般の建物より耐震性・耐火性に優れた構造となっている。(PHOTO:AdobeStock_beeboys)
ガソリンタンクは地下に埋められており、その上には分厚いコンクリートが敷かれ、地上で火災が発生しても地下のタンクに引火することはない。厳しい基準に則った結果、ガソリンスタンドは、他のどの施設に比べても堅牢で災害時にも被害が出にくい場所となったのだ。(PHOTO:AdobeStock_irontrybex)
ガソリンスタンドは、災害に強いことに加えて「公道に面していて夜間でも明るい」 「スタッフが早朝から深夜まで常駐している」 「市街地に程よい間隔で点在している」 「日ごろから幅広い地域住民が利用する場所」などの特性を活かした進化をしている(PHOTO:写真AC_codino)
災害対応型給油所とは、災害対応能力を強化したガソリンスタンドのこと。停電した場合でも給油機能を維持することができる太陽光発電設備や内燃機関発電設備をもち、災害時に緊急車両への優先給油等が行うほか、断水時には周辺住民へ生活用水を供給する貯水設備等を備えている。(PHOTO:写真AC_rakuichi_rakuza_v3)
災害対応型給油所は、緊急車両への優先給油が目的だが、停電の際、地域の住民が給油できるように整備されているのが、住民拠点サービスステーションだ。自家発電設備を備え、災害などが原因の停電時にも継続して給油を行うことができる。(PHOTO:Adobe Stock_ yu_photo)
ほかにも、ガソリンスタンドでは、災害時の帰宅困難者支援事業に取り組んでいる施設もある。突然の災害時に、近所のガソリンスタンドが頼れるとなれば、心強い(PHOTO:Adobe Stock_ iuran)