1990年代初頭、日本は空前のスポーツカーブームであった。三菱もギャランで培ったターボ+4WD技術を投入した「GTO」を発売。その強烈な加速と先進感溢れるルックスは、乗り手を痺れさせた名車だった
オーナーの安藤 一弘さん。愛車である1991年式三菱 GTO ツインターボとは新車で購入以来30年と7ヵ月の付き合い。それにしても時が止まったように綺麗なボディだ
取材に合わせて三菱3000GTのTシャツを身に纏い、大切なGTOのダイキャストモデルもご持参くださった。GTOへの溢れる程の愛情が伝わってくる
GTOのカタログはもちろんのこと、当時のDMもファイリングされ、大切に保管している安藤さん。日本車にとっての黄金期を今に伝える貴重な資料だ
青森県尻屋崎周辺に放牧されている馬たち。安藤さんオリジナルのカレンダーも製作するほど魅了されているようです
フロントバンパーやサイドのインテーク部分には「勲章の傷」が。もともと重量級のクルマの為、熱による影響やチッピングによる外装への影響は避けられない
オリジナルのスタイルを崩すことなく、ヨーロッパ仕様の外観でまとめられた安藤さんのGTO。横置きエンジンモデルながら、ロングノーズで全体のバランスが良いフォルムである事に気づく
手に入れてから30年経過したとは思えないほど手入れが行き届いているエンジンルーム。赤い吸排気系のパイピングと、青い電装系コードのコントラストが非常に美しい!!
メーターは交換されており、実際の走行距離は56万kmに迫る。スピードメーターは280㎞のフルスケール仕様だ
今となってはこれ自体が貴重といえるパーツカタログも保有
これまでの点検・修理などの明細。これですべてではなく、ごく一部である。やはり30年間維持されてきた重みと愛情の深さをしみじみと感じる
取材当日は小雨模様。「雨の日も通勤で使っているから大丈夫!」と、快く取材に応じてくださった安藤さん。入念に整備されているからこそ自信をもってそうおっしゃられるのだ
30年間、他のクルマに浮気したり、乗り換えようと思ったことは1度もないと語る安藤さん
リトラクタブルヘッドライトを格納した姿も画になります
ツインターボモデルはリアスポイラーが可動するため、特徴的なデザインに
綺麗な状態を維持しつつ、使い込まれたステアリングの革の痛み具合に年輪を感じさせる。SRSエアバッグやステアリングスイッチ装備されるオリジナル版の入手は困難か
最近、見かける機会が減りつつあるGTO。これまで発売されたGTO関連のミニカーも大切なコレクションとのこと