自動車業界は日本経済を今も引っ張り続ける主要産業だ。そんな業界を今の大学生はどのように見て、そして就職先として選んでいるのだろうか? 今回はそのひとつの見方、人気ランキングから紐解いていく
学生にとって社会人としての出発点を決める就活は非常に重要。やはり自分の実力を試すためにも就活生に人気ある企業で働いてみたい! と思うだろう。自動車メーカーはどのくらいの人気なのか?
愛知県豊田市のトヨタ自動車本社。巨大な技術本館が隣接し、まさにトヨタの心臓部だ。世界で生産される車両を開発したい! と理系学生の皆さんは夢と希望を持って採用試験に臨むのだろう
ホンダは都内に本社があるが、技術拠点ではない。日本の開発拠点は埼玉(和光)・栃木(芳賀町)・鈴鹿など、郊外や工場に隣接した場所に拠点を構える
何かにつけて「お家騒動」が勃発する日産は学生から人気も下位に低迷。安定を求める今の学生にとって、企業の「顔」となるトップが目まぐるしく変わる企業は信頼できないようだ
スバル(恵比寿)や三菱自動車(三田)の本社は都内の一等地にある。文系出身であれば都内勤務も可能性としてはある。ただし、本社には一部のかぎられた部署しか存在しないのも事実
激しい技術競争を勝ち抜くため、人材はいくらいても足りないのがいまの自動車業界の実情。グローバルな視点を持ち、積極性、協調性のある人材を確保したい。最近は留学生も積極的に採用。決して売り手市場一辺倒ではないのだ
私たちが日頃からよく見る各社のCI(コーポレートアイデンティティ)マーク。このマークを胸に日本で、世界で活躍することを夢見て、未来の扉を開いてほしい。これからも世界に誇れる日本のモノづくりの継承・発展のためにも
余談だが、横浜のみなとみらい地区にある日産本社。ゴーン社長時代に銀座から横浜へ移転。ゴーンは港を一望できる社長室を作らせた。ところが同じ高さのビルが数年経たないうちに建設。ベイビューを失い、本社に興味を失ったとか!?