中日本高速道路(NEXCO中日本)グループの中日本ハイウェイ・メンテナンス東名が10月から試行導入した新型路面清掃車。ベース車はドイツメーカーHakoの「M31H」。国内では既存製品が見つからなかったため、「吸引機能」を有する海外製品を組み合わせた
車両後部には衝突緩和装置やLED標示板などが備わる。圏央道海老名IC〜相模原IC間の試行導入で改善点を洗い出し、2023年度以降に本格導入する予定だ
ボディ前部には吸引装置で回収できない大きなゴミや、作業に使う道具を積載するためのスペースを設けている。左右どちらからでも使用可能
ホッパーには吸引したゴミの量を確認できる小窓が付いている
インパネ中央にはナビを設置。その下には、デフロックや4WD切り替え、低速走行用切り替え、ライトなどのスイッチが並んでいる
運転席上部中央には、LED標示板に表示する文字を選ぶスイッチが並ぶ。「清掃中」や「作業中走行 注意」といった内容でその数16個
衝突緩和装置を左右に開き、各部のロックを解除すると排出ドアが開く
そこからホッパーをダンプすると……
ご覧の姿に! 思わず敬礼したくなるカッコよさだ。ちなみに、今回開発した新型路面清掃車の気になる導入時の価格は6000万円だ
吸引用ホースはチェーンドライブで左に……
……そして右にと動かすことができる。吸引を強制的にストップするシャッターもホースの途中に備わる
吸引実績では1Lのペットボトルで700ml混入以下までは吸引可能な吸引力がある。それ以上に重いゴミや、ボルト・ナットといった金属類は吸引不可のため手作業で回収する。今回はデモのためノズルをドライバーが操作したが、通常は助手席のオペレーターが担当する
現在活躍している清掃車両。3人一組で清掃を行い、ゴミを手作業で分別回収している。見張りも立てるが、高速道路での作業は常に事故の危険が伴う。新型路面清掃車は2名で作業可能だ
現行型清掃車両の内部