スバル車の水平対向エンジンは1966年に発売されたスバル 1000から始まった。このモデルに搭載されたEA型エンジンは1994年のレオーネ生産終了まで使われる息の長いユニットになった
フェラーリ 365GT4 BB。ベルリネッタボクサーの名称を持つモデルだが、実際に搭載されていたのは、180度V型という特殊なレイアウトのエンジンだった
フェラーリ製ティーポ105エンジン。“ボクサー”ではなく左右のピストンがクランクピンを共用する180度V型12気筒エンジンだ。このタイプは振動に関する理由から気筒数が12のみに限定される
フェラーリ 365GT4 BBのエンジンルーム。水平対向同様に重心の低い180度V型12気筒エンジンだが、レイアウト上の制約によってかなり高い位置に搭載され、運動性能が犠牲になった
エンジン形式による振動の違いを解説したイラスト。V型エンジンはバンク角によって振動の大小に変化が生じる。振動の少なさという点においては水平対向エンジンが圧倒的に有利
水平対向エンジンと直列エンジンの重心の違いを図示したもの。重心の低さも水平対向エンジンの大きなアドバンテージになっている
歴史に残る大衆車の初代フォルクスワーゲン ビートル。水平対向4気筒エンジンを車体後端に搭載していた。多くのポルシェが同様のレイアウトなのは、この初代ビートルに起因している
ポルシェ 911カレラSの3.0リッター水平対向6気筒エンジン。エンジン下部に排気管が配置されているが、熟練のポルシェをもってしても取り回しに苦労していることがうかがえる
1980年代の世界耐久選手権で圧倒的な強さを誇ったポルシェ 956。このマシンもポルシェ伝統の水平対向6気筒エンジンを搭載していた
ポルシェ 956とその派生モデルの962は、ボディ底部の空気をスムーズに流すために水平対向エンジンを前傾させて搭載していた。重心面では不利になるが、これで強大なダウンフォースを得た
スバル車でありながら直列エンジンを搭載するジャスティ。このクルマはダイハツ製トールのOEMで、コンパクトさを優先して直列エンジンが採用された
スバル ジャスティに搭載される1KR-FE型直列3気筒エンジン
スバルが2022年に発表したSUVのクロストレック。エンジンは2.0リッター水平対向で、これに電動モーターを組み合わせたe-BOXERユニットを搭載