東京モーターショーに出展されたヴィークロスは、当時のクロカン4WDの主流だった無骨でタフなイメージは一切ない
フロントからリアにかけて曲線を用いながら抑揚を持たせたことで、静止していても動きを感じさせる絶妙な躍動感が演出され、従来のトラックからの派生だったSUVとは一線を画していた
悪路でのパフォーマンスはいすゞ製SUVであることを強く実感させてくれる。舗装路でのシャープな操縦性を発揮するのもクロスオーバーSUVならではの特徴だ
1993年の東京モーターショーに出展された「ヴィークロス」。「このまますぐに市販してほしい」という声に応え、4年後に市販化される
サスペンションは悪路走行を想定して十分なストロークを確保。フロントバンパーから連続した樹脂製のパーツが、SUVらしいタフなイメージを表現している
ボディサイズは現在のコンパクトSUVと同等ながら、個性は今見てもかなり際立っている。スペアタイヤカバーと一体化したリアゲートも外観のユニークなポイント
運転席まわりはMOMO製ステアリングやレカロシート、本革巻きのシフトノブなどのアイテムを採用することによってスポーティなイメージを表現