1978年2月登場のトヨタ スターレット(2代目・KP61型)。初代のパブリカ・スターレットから独立し、「スターレット」となったのはこの代からだ
今回試乗させていただいたのは東京都町田市に拠点を置くMGBクリエイティブが販売する中古車
もちろんABSなどはついていないが、加減速を自在にコントロールできるのは軽量な車重ならでは。短いブレーキングで減速できるのはサーキット走行でも有利だ
永きにわたりトヨタを支えたK型エンジン。中でもKP61に搭載された4K型はモータースポーツで活躍し、多くのドライバーやチューナーを育てた
取材日は特に蒸し暑く、すっかりヤラれかけていたプリウス武井氏だが、窓を全開にして風にあたっていたらやや復活。スターレットに元気をわけてもらったようだ
トヨタ スターレット(2代目・KP61型)。ユニークなスタイリングだが空力性能にもこだわっていて空気抵抗の低いスラントノーズが採用された
バンパー下部はエアカットフラップ形状、テールエンドはダックテールルーフにすることで空気を上下に分散
バンパー下部はエアカットフラップ形状、テールエンドはダックテールルーフにすることで空気を上下に分散
コンパクトなクルマながらも空力を考慮した車体形状で高速安定性を確保した
ヘッドライトは丸目2灯。他グレードはメッキバンパーが装着されていたが、Sグレードは大型ウレタンバンパーが標準装備され、より質感が高かった
Sグレードには標準装備だったヘッドライトクリーナー。汚れによるライトの照度低下を回復する便利アイテム。もちろんいまでも現役で勢いよく噴射される
3ドアの後部座席の窓を開くことで、走行中は風が室内を通り暑さをしのげる工夫。ただし現在の夏の暑さは異常なので、今の季節はエアコンが欲しい
テールランプは一体型でスッキリしたフラットデザイン。リアゲートやリアフェンダーにはプレスラインが入り、とても芸が細かい
室内空間を有効利用したラゲッジスペース。リアシートの背もたれを倒すことでたくさん荷物が積め、ライフスタイルにあった使い方が可能
この個体には前後オーバーフェンダーとリアスポイラーが付帯している。購入時に取付工賃を払えばマイナーツーリング仕様にカスタマイズが可能
マフラーはノーマルからステンレス製のワンオフにカスタム。ソレックスとタコ足が奏でるエキゾーストノートは心躍るレーシングサウンド
ホイールは昭和の当時、大人気だったスピードスター製Mk-III。3ピースながら軽量で旧車ファンには現在も支持される名品
奇をてらわないシンプルなコックピット。コンパクトな車体でありながらも窮屈さを感じさせない運転席は操作性に重点を置きながら、前後左右の視界が広い。Sグレードのステアリングはウレタン製3本スポークだがMOMO製に変更
MTには4速と5速の設定があった。この個体は5速。高速走行中、5速があることで快適に巡行できる
クラッチは駆動のつながりがわかりやすく尖った部分はない
エキゾーストマニホールドも社外品に変更されている。バンテージが巻いてあり排気効率アップとエンジンルーム内の温度上昇を軽減する
メインパネルにあるスピードメーターとタコメーターは大きく、走行中の視認性は抜群。SとSEグレードにはタコメーターが標準装備
運転席と助手席はAE86の純正シートに変換。ノーマルシートの生地はセミファブリックでホールド感はなかったが、これで大衆車からスポーツモデルの雰囲気に
リアシートは2分割でシートアレンジが変更できる
取材にご協力いただいたエム・ジー・ビークリエイティブ。今回インプレッションしたKP61は現在販売中なので、興味がある方はぜひともお問い合わせを!(2024年8月現在) 〒194-0014 東京都町田市高ヶ坂5-12-13 電話:042-739-0331 営業時間:9時~19時 定休日:第一水曜・毎週木曜日