なぜマツダといえば「赤」なのか!? アイコニックSPに採用の新ブランドカラー「ビオラレッド」に込めた思いとは?

なぜマツダといえば「赤」なのか!? アイコニックSPに採用の新ブランドカラー「ビオラレッド」に込めた思いとは?

 マツダがジャパンモビリティショーで公開した、アイコニックSP。流麗なスタイリングに目を奪われるが、「おや、これまでの赤いボディカラーとなんか違うかも?」と感じた人が多かったのではないだろうか。ビオラレッドと呼ばれる新色が採用されたが、これまでのソウルレッドメタリックとは何が違うのだろうか?

文/ベストカーWeb編集部、写真/ベストカーWeb編集部、マツダ(タイトル写真はビオラレッドのアイコニックSP)

■ソウルレッドに変わるマツダの新ブランドカラー

ジャパンモビリティショーで公開されたマツダアイコニックSP。ボディカラーは新色のビオラレッド
ジャパンモビリティショーで公開されたマツダアイコニックSP。ボディカラーは新色のビオラレッド

 赤といえばマツダ、50代以上のおじさん世代にとっては、真っ赤なファミリアこと、サンライズレッドのボディカラーを思い出す人が多いのではないだろうか。

1980年に発売されたマツダ ファミリア 5代目BD型。大人気だったのはこのサンライズレッド
1980年に発売されたマツダ ファミリア 5代目BD型。大人気だったのはこのサンライズレッド

 近年では、マツダは魂動デザインとともに、ブランドカラーとしてソウルレッドを生み出してきたが、今回新たな赤いボディカラー、「VIOLA RED(ビオラレッド)」をアイコニックSPのボディカラーとして採用し、ジャパンモビリティショーで公開した。

マツダのブランドカラー、ソウルレッドプレミアムメタリックは2012年11月に発売したアテンザから採用
マツダのブランドカラー、ソウルレッドプレミアムメタリックは2012年11月に発売したアテンザから採用

 これまで赤いボディカラーとしては、ソウルレッドプレミアムメタリック、さらに彩度を2割、深みを5割増したソウルレッドクリスタルメタリック、最高峰の職人技で生み出される熟成されたワインのような赤、アーティザンレッドプレミアムメタリックが市販車に採用されている。

ソウルレッドクリスタルメタリックはソウルレッドプレミアムメタリックに比べて彩度を約2割、深みを約5割増したことで、より瑞々しく艶やかな透明感を実現。2017年に発売されたCX-5から採用(左)
ソウルレッドクリスタルメタリックはソウルレッドプレミアムメタリックに比べて彩度を約2割、深みを約5割増したことで、より瑞々しく艶やかな透明感を実現。2017年に発売されたCX-5から採用(左)

 マツダでは、これまで「匠塗」と称して、熟練職人が手塗りしたような精緻で高品質な塗装を量産ラインで実現。これまで、ソウルレッドプレミアムメタリック、ソウルレッドクリスタルメタリック、マシーングレープレミアムメタリック、ロジウムホワイトプレミアムメタリック、アーティザンレッドプレミアムメタリックに採用している。

最高峰の職人技で生み出される熟成されたワインのような、透明感と熟成した深みを両立させたアーティザンレッドプレミアムメタリック
最高峰の職人技で生み出される熟成されたワインのような、透明感と熟成した深みを両立させたアーティザンレッドプレミアムメタリック

 ここで本題に入る前に、今回マツダが発表したアイコニックSPを軽くおさらいしておこう。このアイコニックSPは、人々が純粋にひと目見て乗りたい、心がときめくようなデザインを目指し、スポーツカーの骨格作りから、サイズ、パッケージなど総合的にデザインされた。

 SNSなどでは、これが次期ロードスターや次期RX-9になるのではないかといわれているが、これまでのマツダのスポーツカーにおけるアイコニックを集めたもので、公式には市販することも明らかにされていない。

 発表された内容は、ロータリーエンジンが発電用に使われるシリーズハイブリッドで、2ローターのロータリーEVは370psを発生する。車両重量は1450㎏、前後重量配分は50:50。ボディサイズは全長4180×全幅1850×全高1150mm、ホイールベースは2590mm。

次ページは : ■みずみずしい浸透していくようなソリッドのビオラレッド

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