アルファードオーナー予備軍も必見!? 残クレを組んで得する人 損する人とは

■ディーラー関係者が明かす、残クレを組む際に「ココだけは注意して!」

アルファードオーナー予備軍も必見!? 残クレを組んで得する人、損する人の分岐点とは
今回、ディーラー関係者に残クレに関するヒアリングを行った。ローンの組み方が複雑化している昨今、きちんと説明できる営業マンが少なくなってきているという声も

 今回、複数のディーラー関係者に対して「残クレって実際どうなの? 」といった主旨のヒアリングを行った。参考になれば幸いだ。

◎残価設定ローンが通常ローンより「低金利」であるかをチェック。心に響かない金利の残価設定ローンは、選ぶ価値なしです

◎据置いた残価を再分割する場合の「金利」をあらかじめチェック。据え置き金額にも金利がかかるので、長期ローンを組みたい場合、あまり変わらない場合もあるので注意が必要です

◎自身のライフスタイルに合わせて、3年後または5年後の「据置金額と下取金額のニアリーイコール」の目安を担当セールスにいわせてください。ここで、そのセールスのやる気と実力がすべてわかります

◎金利が低い分、値引きが少なくなっていないか、よくチェックしてください。年度末や決算時期などは「値引きと低金利もアリ」といった具合に両方となる時期があったり、新モデル登場時(またはモデルイヤーなど仕様変更直前の売切)の販売施策を見逃さないでください

◎走行距離が多く(年間1万km以上)、下取り金額が心配な人は据え置き金額を減らしてください。車両本体に対し、3年で40%、4年で30%、5年で20%が限界。輸入車のハイブランドはさらに減らしたいところです。下取り金額に保証があるローン(※クローズエンド方式)もあるので、要確認です

◎ディーラーはクルマを売りたいので勧めてきますが、残価設定を5年で売っても、5年後には自分はいないかもしれない・・・。契約時にいいことだけいってあとは知らない・・・という、売り逃げに近いケースもあります。リセールバリューがあまりよくないクルマを支払い額を抑える代わりに残価を高く設定できるプラン(※オープンエンド方式)で購入する時は特に注意が必要です

◎残クレで購入したクルマを何らかの理由で途中で売却する必要になった場合、現金化できると思っている人が意外と多いのです。残債をすべて完済しないと売ることはできません。ローンの組み方が複雑化している昨今、きちんと説明できる営業マンが少なくなってきている印象があります。予備知識として覚えておいて損はないです

アルファードオーナー予備軍も必見!? 残クレを組んで得する人、損する人の分岐点とは
「残クレ(残価設定ローン)」がユーザーにとってメリットがある反面、デメリットとなりうる条件が課せられていることはいうまでもない

今回、銀行やJAのマイカーローンの方が低金利という意見もあった。

◎契約時に「売るときには残価の値段になりますから!」は鵜呑みにしないでください

◎据置いた残価を再分割する場合は、通常金利(4%~)が適用される場合がほとんどなので、その通常金利をあらかじめチェックしておくことは必須です

◎いわゆる「残のっけ」という裏技があり、同じディーラーで乗り換えをすれば今の残債を次のローンに乗せてローンを組み直すことができます(他ディーラーでできる場合も)

◎一部の輸入車の金利を除き、銀行やJAのマイカーローンの方が低金利であるケースが多く、残クレを組む前に一考の余地ありです

 このあたりは、担当セールスとの信頼関係(時期がくれば代替してくれる。他のユーザーを紹介してくれるなど)ができていれば、ユーザー個人のニーズにマッチしたプランを提案してくれる可能性がある。日ごろの人間関係も大切、ということを改めて実感する。

■結論:残クレを組んで得する人、損する人の分岐点とは?

アルファードオーナー予備軍も必見!? 残クレを組んで得する人 損する人の分岐点とは
「いかに得するか」よりも「いかに損をしないか」に重きを置くことが、残クレを利用する際の分岐点といえそうだ

 雑な表現をしてしまうと「ユーザー側は一見すると得したように思えてリスクも高い。つまり100%お得ということはほぼ期待できない仕組み」だ。

 それは残クレに限らず、住宅ローンを組んだり、スマートフォンを残価据え置きで買う場合も同じだ。

 「いかに得するか」に固執するより「数年後にいかに損をしないか」あるいは「いかに損益を減らすか」に重きを置くべくだろう。これが残クレを利用する際のポイントであり、ユーザーにとっての分岐点といえそうだ。

 スマートフォンのように、ある程度、古くなったら買い換え・・・という行為に抵抗感が薄れつつあるユーザーもいるだろう。

 とはいえ、残クレを組んでいる以上「常にローンを支払っている状態である」という事実を改めて認識しておく必要がある。それに加えて、スマートフォンの総支払いとは桁違いの金額であることを認識しておいたほうがいいだろう。

アルファードオーナー予備軍も必見!? 残クレを組んで得する人 損する人の分岐点とは
残クレを組んでいる以上「常にローンを支払っている状態である」という事実を改めて認識してほしい

 繰り返しになるが、いちど残クレを利用すると、他メーカーに乗り替えたい時のハードル(ストレートにいえば傷害)となる可能性が高い。

 一般論として市場の人気が高い、つまりリセールバリューのよいクルマであることが、残クレを利用する上で前提となりそうだ。

 それこそタイトルにもあるアルファードを定期的に乗り継ぎたいと考えているユーザーには、少なくとも現時点ではおすすめの仕組みといえる。

 とはいえ、その場のノリや勢いで決めると、数年後、乗り替えるときに悩むことになるかもしれない。

 その点を踏まえて「残クレという名の踏み絵」と冷静に向き合う必要があるだろう。

【画像ギャラリー】一見メリットばかりの残クレ(残価設定ローン)、実は・・・(15枚)画像ギャラリー

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