アルファードオーナー予備軍も必見!? 残クレを組んで得する人 損する人の分岐点とは


 クルマを購入する際、「残クレ(残価設定ローン)」という言葉を聞いたことがあるかもしれない。

 検討したユーザーだけでなく、実際に利用している人もいるはずだ。

 「頭金が少なくても毎月の支払い額が抑えられて、何年か後に手放すか、乗り替えればいいか決める仕組みでしょ? 」

 ・・・という解釈はあながち間違ってはいない。もし、クルマの購入を考えているとしたら「残クレ」という購入方法が自分に合っているかどうか、改めて確認てもいいかもしれない。

 そこで今回、ディーラー関係者からの証言を得て、残クレを組んで得する人、損する人の分岐点とは? という内容をまとめたみた。

 自他ともに認めるクルマ好きはもちろんのこと、クルマが必要だけど、とにかく毎月の費用を抑えたいという方まで、何らかの形でお役にたてれば幸いだ。

文/松村透
写真/トヨタ、Adobe Stock

【画像ギャラリー】一見メリットばかりの残クレ(残価設定ローン)、実は・・・

■そもそも「残クレ(残価設定ローン)」とは?

アルファードオーナー予備軍も必見!? 残クレを組んで得する人 損する人の分岐点とは
もう少し頑張ればアルファードが手に入るかもしれない・・・。オーナー予備軍にとっては悩ましい選択だろう

 「残クレ(残価設定ローン)」とは車体価格から3年後、あるいは5年後などに予想される下取り価格を設定し、残価分を毎月返済していく仕組みだ。

 通常のローンよりも毎月の支払い額が抑えられるため、本来の予算内では手が届かなかった車種も視野に入れて検討することができる。

 たとえば商談中に担当セールスから「月々の返済額にあと数千円上乗せすれば、ワンランク上のアルファードも夢じゃないですよ!」と甘い言葉を投げかけられたら、ついつい「それならば思い切ってアルファードにしよう」と契約書にサインしてしまうユーザーがいても無理はない。

 たしかに世間ではいろいろいわれている車種ではあるが、(好むと好まざるに関わらず)アルファードで移動したら至極快適であることは、ハイヤーやVIPの移動といった法人利用にこのクルマが使われている時点で想像がつくだろう。

アルファードオーナー予備軍も必見!? 残クレを組んで得する人 損する人の分岐点とは
アルファード Executive Loungeの内装。世間であれこれいわれていはいるが、いちど乗ってしまうと快適なクルマだと誰もが認めざるを得ない!?

 あと少し予算を上乗せすればワンランク上のクルマに手が届きそう・・・。ましてや、向こう数年〜十数年は所有するケースが大半だと推察する。

 さらに、世界的な半導体不足でクルマの生産が遅れているなか、たまたまアルファードであれば即納できるとなれば・・・多少無理してでも背伸びをしたくなる気持ちは理解できる。

 また、最近ではスマートフォンも「残クレ」とほぼ同じ仕組みで購入する人が多いようだ。

アルファードオーナー予備軍も必見!? 残クレを組んで得する人、損する人の分岐点とは
数年おきにスマートフォンを機種変更するのは、ノートパソコンを買い換える感覚に近い。たしかに便利ではあるが、いかんせん高すぎる印象も・・・

 iPhoneを例に挙げると、最新機種である「iPhone13シリーズ」の場合、NTT docomoの販売価格はもっとも安価なiPhone13で11万1672円(128GB)だ。

 もっとも高価なiPhone 13 Pro Maxともなれば24万3144円(1TB)である(2021年10月時点)。iPhone13シリーズの場合、もっとも安いモデルを選んだとしても10万円オーバーなのだ。

 いまや必須ツールとはいえ、いくらなんでも高すぎると考えている人が多いのではないだろうか(これに毎月の通信料が加算されるのだからなおさらだろう)。

 スマートフォンの使用期間はクルマよりも短期間、数年前後という人がほとんどだろう。数年おきに機種変更をすれば、その都度、新品のノートパソコンを買っている感覚だ。つまり、安い買い物ではないことを意味する。

■残クレ(残価設定ローン)は「オープンエンド」と「クローズエンド」の2種類に分けられる

アルファードオーナー予備軍も必見!? 残クレを組んで得する人 損する人の分岐点とは
残クレを含めたクルマのリース商品は「オープンエンド」と「クローズエンド」の2種類に分けられる。その差は意外と大きい

 残クレを含めたクルマのリース商品は「オープンエンド」と「クローズエンド」の2種類に分けられる。それぞれのメリットとデメリットをまとめてみた。

●オープンエンド方式とは?
「ローン契約時に残価を明示して、契約期間終了後に査定額から残価の差額分を精算する方式」

○メリット:
・残価を高く設定できる(デメリットになる可能性あり)
・ローンの月額を低く抑えられる
・ローン契約終了後にクルマの買い取りが可能

○デメリット:
・契約期間終了後に査定額から残価の差額分を精算する可能性がある
・走行距離や傷の有無など、コンディション維持が求められる

●クローズエンド方式とは?
「ローン終了後の下取り額をローン会社等が保証してくれる方式」

○メリット:
・残価精算の可能性がない
・クルマのリセールバリューを気にせず乗れる

○デメリット:
・オープンエンドよりも残価設定が額低くなりがち
・オープンエンドよりローンの月額が高くなる
・ローン契約終了後、クルマの買い取りは不可

●注意点
○残クレの利用を考えている国内外のメーカーがどちらを採用しているか、セールスに要確認
○「オープンエンド」および「クローズエンド」とは呼称していない可能性大
○セールスがこの2つの仕組みをきちんと理解してないケースがある

 残クレといっても、各メーカーが採用する方式によって、契約したユーザーの数年後の運命が大きく変わることもある。面倒かもしれないが、ここは運命の別れ道と自覚して、事前にきちんと確認しておいたほうがいいだろう。

次ページは : ■「残クレ(残価設定ローン)」を組む際に知っておくべきことは?

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