気になるメカニズム
どうしても気になるのがRFの開閉メカニズム。マツダのオフィシャル動画を使いながら確認したい。
一度リアウィンドウが上に持ち上がり、ルーフが2分割されてリアシート後ろに収納される。ソフトトップとは異なる角形のリアウィンドウを備えることから、ソフトトップモデルの収納とはまったく異なったアプローチが必要になっていることがうかがい知れる。
実物の開閉はひっかかりもなくかなりスムーズに動くが、試作段階では収納はできてもその動きはぎこちなくカクカクしていたそうだ。流麗なクーペのルーフ開閉がカクカクしていてはカスタマーが興ざめしてしまうだろうから、設計や工場のスタッフたちのルーフへかける情熱はさぞ大きいだろう。
ロードスターなら走りも忘れていられない
RFでスタイリングが新たなステップに昇華しようとも、ロードスターである以上は「人馬一体」の走りは決してないがしろにできない。今回もっとも注目すべきトピックはロードスターでは日本初導入となる2Lエンジンではないだろうか。
158ps/6000rpm、20.4kgm/4000rpmというスペックは、ソフトトップモデルから27psのパワーアップとなる。
RFの1100kgという車重は、ソフトトップモデル最軽量の「S」の990kgに対して110kgの重量増になっている。クルマ全体の味付けなどさまざまな理由はあると思うが、動力性能を補うためにも2Lエンジンの導入は必然であったはずだ。さらに変更はエンジンだけではない。
当然ながらブレーキ、足回りなどは専用チューニングが施されるのだが、なんとRSのオプションにブレンボキャリパーまでもが追加された。軽量マシンのロードスターではあるが、サーキット走行なども視野に入れるとブレーキの容量アップ、そして安定した制動は必須であろう。もちろんセットオプションのBBSホイールとのコンビも完璧だ。
価格、そして競合は?
RFの価格は324万円から373万6800円であり、ソフトトップの249万4800円から319万6800円という価格レンジよりやはり高額になる。こうなるとアバルト124スパイダーの388万8000円も見えてくるが、心臓の異なる兄弟車ということで、キャラクターの違いで選びたいところ。
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ロードスターRFは11月10日から受注開始で、2016年12月22日に正式発売となる。いまから申し込めば来年の春はRFで桜を見に行けるかもしれない。
ロードスターRF(S) 主要諸元
- 全長×全幅×全高:3915×1735×1245mm
- ホイールベース:2310mm
- 車両重量:1100kg
- 駆動方式:後輪駆動(FR)
- ステアリング位置:右
- 乗車定員:2名
- エンジン種類:直列4気筒DOHC16V
- 最高出力:158ps/6000rpm
- 最大トルク:20.4kg-m/4600rpm
- トランスミッション:6速MT
- 燃費:15.6km/L[JC08モード燃費]
- タイヤサイズ:205/45R17(前後)
- 車両本体価格:324万円(税込み)
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