新型ekスペース&ekクロススペース 気迫の中身!! 6年ぶり刷新で絶対王者に挑む!


絶対王者、N-BOXと比較するとどうか?

5年連続軽販売NO.1を誇るスーパーハイトワゴンのN-BOX
ekスペース&ekクロススペースは、N-BOXに対し、スライドドアの開口幅、後席のフロア寸法、後席ニールーム、後席スライド量、荷室床面長といずれもN-BOXを上回っている

 次はeKスペース&eKクロススペースを、ライバル車であり国内販売1位のN-BOXと比べたい。やはり絶対王者N-BOXをベンチマークにしているのは確かで、ユーザーとしてはN-BOXをどれだけ上回っているのか、気になるところだろう。

 ボディサイズは全長と全幅は等しく、全高もほぼ同じだ。最小回転半径も、eKスペース&eKクロススペースは4.5m~4.8m、N-BOXも4.5~4.7mだから同等になる。

 車内の広さは、両車とも余裕がある。室内高はN-BOXも1400mmを確保して差が付かない。

 後席のスライド量は、eKスペース&eKクロススペースが前述の320mm、N-BOXは190mmになる。その代わりN-BOXにスーパースライドシートを装着したEXでは、助手席が570mmスライドする。

N-BOXの後席のシートスライド量は190mm、ekスペースは320mm。後席のニールームはN₋BOXが790mm、ekスペースが793mmとN-BOXがわずかに劣る
N-BOXの助手席のスライド量は570mm。後席をスライドさせれば後席に設置されたチャイルドシートでの子供の世話も簡単に行える。 助手席スーパースライドシートをスライドさせるためのレバーは助手席の前後に配置。運転席に座ったままでも後席側からでもラクに操作が行える

 eKスペース&eKクロススペースは現行型で室内を拡大したが、N-BOXも相当に広い。室内長の数値はインパネの形状次第で変わるから、正確性に欠けるが、それでもN-BOXは2240mm、eKスペース&eKクロススペースは2200mmだ。車内の広さは軽乗用車のトップ水準で、互角と考えて良いだろう。

 内装の質はN-BOXも高い。eKクロススペースでは、プレミアムインテリアパッケージ(5万5000円)をオプション装着すると、インパネには本物の糸を使ったステッチ(縫い目)が入り、シート生地も合成皮革とファブリックになって質感が大幅に高まる。

 車内の快適装備では、リアサーキュレーターを選べることもeKスペース&eKクロススペースのメリットだ。

質感の高さは定評のあるN-BOXのコクピット

 スライドドアの開口幅は、eKスペース&eKクロススペースが650mmだから、N-BOXの640mmよりも若干ワイドになる。またeKスペース&eKクロススペースに装着されるハンズフリーオートスライドドアは、N-BOXには用意されない。

N-BOXのスライドドアの開口幅は640mmとekスペース&ekクロススペースに比べて10mm短い
ekスペース&ekクロススペースには両手がふさがっている時でも楽々開けられるハンズフリーオートスライドドアを設定。助手席側ハンズフリーオートスライドドア&両側イージークローザー付きはG、Tグレードに標準装備。Mグレードは助手席側イージークローザー付きのみ。運転席側ハンズフリーオートスライドドアはG、Tグレードに5万5000円のメーカーオプション(ekスペース、ekクロススペース共通)

  後席の畳み方は両車ともに同じで、背もたれを前方に倒すと座面も連動して下がる。広げた荷室の床に若干の傾斜ができるが、自転車なども積みやすい。

 安全装備の違いも注目される。衝突被害軽減ブレーキは、N-BOXでは自転車の検知が可能になったが、eKスペース&eKクロススペースは対象外だ。

 誤発進抑制機能は、両車ともに障害物に対応するが、eKスペース&eKクロススペースでは、エンジン出力制御に加えてブレーキも作動させ、歩行者の検知機能も加わる。

 路側帯を歩く歩行者と衝突する危険を検知した時、ステアリングも制御して回避操作を支援する歩行者事故低減ステアリングは、N-BOXには用意されるがeKスペース&eKクロススペースには採用されない。

 マルチアラウンドモニターの視野内に移動物が入った時、警報する機能は、eKスペース&eKクロススペースには用意されてN-BOXでは選べない。このように安全装備には一長一短がある。

 運転支援機能は、eKスペース&eKクロススペースのマイパイロットが先進的で、特に車間距離を自動制御できるクルーズコントロールで差が生じた。N-BOXでは、パーキングブレーキが足踏み式だから、作動中に走行速度が時速25km以下になると制御がキャンセルされてしまう。

 その点でeKスペース&eKクロススペースのマイパイロットでは、パーキングブレーキが電動式だ。停車まで制御が続き、停車時間が長引いた時は、自動的に電動パーキングブレーキを作動させて停車を続けられる。

 その代わりマイパイロットは7万1500円のオプションになり、N-BOXの運転支援機能は、安全装備のホンダセンシングに組み込まれている。

 NAエンジンのWLTCモード燃費は、eKスペース&eKクロススペースが20.8km/L、N-BOXは21.8km/Lだ。

 ターボはeKスペース&eKクロススペースが18.8km/L、N-BOXは20.4km/Lになる。WLTCモードの燃費数値はN-BOXの方が若干優れている。

ekクロス&ekクロススペースとN-BOXはどちらが安い?

 両車では価格も拮抗している。標準ボディの買い得グレードは、N-BOX G・Lホンダセンシングが154万3300円で、eKスペースGは、わずかに安い154万2200円に抑えて対抗する。「N-BOXに比べて少しでも割安にしないと潰されてしまう!」という気迫の感じられる渾身の価格設定だ。

 この価格でeKスペース&eKクロススペースにはハンズフリーオートスライドドアやリアサーキュレーターが標準装着され、N-BOXはLEDヘッドランプなどを採用した(ekスペースはハロゲン、ekクロススペースはLEDヘッドランプを標準装備)。

 上級シリーズでは、N-BOXカスタムG・Lホンダセンシングが174万6800円、eKクロススペースGは177万1000円だ。上級では価格競争も多少は穏やかでeKクロススペースが少し高いが、それでも価格差は2万円程度に収まる。

■N-BOX標準ボディの価格
Gホンダセンシング:141万1300円、G・Lホンダセンシング:154万3300円、Gスロープホンダセンシング:157万5640円、G・EXホンダセンシング:164万2300円、GスロープLホンダセンシング:169万9040円、G・Lターボホンダセンシング:173万8000円、G・EXターボホンダセンシング:179万3000円

 N-BOXは燃料タンクを前席の下に搭載することで得られた低い床面、エンジンの前後長を詰めたことで達成された大容量の室内空間が特徴だ。デザイン面でも優れた空間効率をストレートに表現して、国内の最多販売車種になった。

 対するeKスペース&eKクロススペースは、ハンズフリーオートスライドドア、320mmに達する後席のスライド機能、 全車速追従型クルーズコントロールを備えたマイパイロットなどの装備で対抗する。

 各車ともに空間効率やシートアレンジは、もはや進化の限界を迎えて差が付きにくくなり、内装の造りや装備、乗り心地などで勝負するようになってきた。勝負どころが、量より質の段階に入ったといえるだろう。

※姉妹車となる日産デイズルークスは2月下旬発表、3月中旬発売予定

左がekスペース(NA)、右がekクロススペース
5年連続軽販売NO.1を達成したN-BOX。左はN-BOXカスタム、N₋BOX標準

【画像ギャラリー】新型ekスペース&ekクロススペースの未公開写真

最新号

ベストカー最新号

【新型プリウス デザイン判明!!】 EVスポーツで「セリカ」復活|ベストカー6月10日号

1年、 2年。時間が経てばクルマの評価も変わる!?  新モデルが登場した直後の試乗。自動車評論家のみなさんの評価はさまざまでしょうが、それから1年、あるいは2年経った今、再びそのクルマに向き合ってみると「違う印象」になり、評価が変わることも…

カタログ