新型ekスペース&ekクロススペース 気迫の中身!! 6年ぶり刷新で絶対王者に挑む!

グレード構成&価格

ekスペースは139万9200円~、ekクロススペースは165万5500円~
ekスペースは139万9200円~、ekクロススペースは165万5500円~
三菱によればekクロススペースが6割、ekスペースが4割の割合になるだろうと予測
三菱によればekクロススペースが6割、ekスペースが4割の割合になるだろうと予測

 グレード構成は、eKスペース、eKクロススペースともに、ベーシックなM、上級のG、ターボのTという3種類だ。

 機能の割に価格を抑えた買い得グレードは、標準ボディのeKスペースGだ。衝突被害軽減ブレーキを始めとする各種の安全装備、助手席側ハンズフリーオートスライドドア、タッチパネル式フルオートエアコン&リアサーキュレーター、キーレスオペレーションシステムなどを標準装着して価格は154万2200円となる。

 登坂路の多い地域に住んでいるユーザーには、ターボのeKスペースTを推奨したい。価格は163万5700円で、Gに比べると9万3500円高いが、Tには14インチアルミホイールやパドルシフトなども追加される。これらの価格換算額を差し引くと、ターボは4万円前後で装着されるから買い得だ。

 eKクロススペースについても、NAエンジンのG(177万1000円)、ターボのT(185万9000円)が推奨される。

 eKスペースのヘッドランプはハロゲンだが、eKクロススペースはLEDになり、GとTには15インチのアルミホイールも装着した。

 外装パーツも加わり、eKスペースに比べて価格を23万円ほど高めている。なおeKクロススペースのGとTでは装備の違いが少ないため、価格差も8万8000円に抑えられている。

全車マイルドハイブリッドとなる
全車マイルドハイブリッドとなる

【画像ギャラリー】新型ekスペース&ekクロススペースの未公開写真

絶対王者、N-BOXと比較するとどうか?

5年連続軽販売NO.1を誇るスーパーハイトワゴンのN-BOX
5年連続軽販売NO.1を誇るスーパーハイトワゴンのN-BOX
ekスペース&ekクロススペースは、N-BOXに対し、スライドドアの開口幅、後席のフロア寸法、後席ニールーム、後席スライド量、荷室床面長といずれもN-BOXを上回っている
ekスペース&ekクロススペースは、N-BOXに対し、スライドドアの開口幅、後席のフロア寸法、後席ニールーム、後席スライド量、荷室床面長といずれもN-BOXを上回っている

 次はeKスペース&eKクロススペースを、ライバル車であり国内販売1位のN-BOXと比べたい。やはり絶対王者N-BOXをベンチマークにしているのは確かで、ユーザーとしてはN-BOXをどれだけ上回っているのか、気になるところだろう。

 ボディサイズは全長と全幅は等しく、全高もほぼ同じだ。最小回転半径も、eKスペース&eKクロススペースは4.5m~4.8m、N-BOXも4.5~4.7mだから同等になる。

 車内の広さは、両車とも余裕がある。室内高はN-BOXも1400mmを確保して差が付かない。

 後席のスライド量は、eKスペース&eKクロススペースが前述の320mm、N-BOXは190mmになる。その代わりN-BOXにスーパースライドシートを装着したEXでは、助手席が570mmスライドする。

N-BOXの後席のシートスライド量は190mm、ekスペースは320mm。後席のニールームはN₋BOXが790mm、ekスペースが793mmとN-BOXがわずかに劣る
N-BOXの後席のシートスライド量は190mm、ekスペースは320mm。後席のニールームはN₋BOXが790mm、ekスペースが793mmとN-BOXがわずかに劣る
N-BOXの助手席のスライド量は570mm。後席をスライドさせれば後席に設置されたチャイルドシートでの子供の世話も簡単に行える。 助手席スーパースライドシートをスライドさせるためのレバーは助手席の前後に配置。運転席に座ったままでも後席側からでもラクに操作が行える
N-BOXの助手席のスライド量は570mm。後席をスライドさせれば後席に設置されたチャイルドシートでの子供の世話も簡単に行える。 助手席スーパースライドシートをスライドさせるためのレバーは助手席の前後に配置。運転席に座ったままでも後席側からでもラクに操作が行える

 eKスペース&eKクロススペースは現行型で室内を拡大したが、N-BOXも相当に広い。室内長の数値はインパネの形状次第で変わるから、正確性に欠けるが、それでもN-BOXは2240mm、eKスペース&eKクロススペースは2200mmだ。車内の広さは軽乗用車のトップ水準で、互角と考えて良いだろう。

 内装の質はN-BOXも高い。eKクロススペースでは、プレミアムインテリアパッケージ(5万5000円)をオプション装着すると、インパネには本物の糸を使ったステッチ(縫い目)が入り、シート生地も合成皮革とファブリックになって質感が大幅に高まる。

 車内の快適装備では、リアサーキュレーターを選べることもeKスペース&eKクロススペースのメリットだ。

質感の高さは定評のあるN-BOXのコクピット
質感の高さは定評のあるN-BOXのコクピット

 スライドドアの開口幅は、eKスペース&eKクロススペースが650mmだから、N-BOXの640mmよりも若干ワイドになる。またeKスペース&eKクロススペースに装着されるハンズフリーオートスライドドアは、N-BOXには用意されない。

N-BOXのスライドドアの開口幅は640mmとekスペース&ekクロススペースに比べて10mm短い
N-BOXのスライドドアの開口幅は640mmとekスペース&ekクロススペースに比べて10mm短い
ekスペース&ekクロススペースには両手がふさがっている時でも楽々開けられるハンズフリーオートスライドドアを設定。助手席側ハンズフリーオートスライドドア&両側イージークローザー付きはG、Tグレードに標準装備。Mグレードは助手席側イージークローザー付きのみ。運転席側ハンズフリーオートスライドドアはG、Tグレードに5万5000円のメーカーオプション(ekスペース、ekクロススペース共通)
ekスペース&ekクロススペースには両手がふさがっている時でも楽々開けられるハンズフリーオートスライドドアを設定。助手席側ハンズフリーオートスライドドア&両側イージークローザー付きはG、Tグレードに標準装備。Mグレードは助手席側イージークローザー付きのみ。運転席側ハンズフリーオートスライドドアはG、Tグレードに5万5000円のメーカーオプション(ekスペース、ekクロススペース共通)

  後席の畳み方は両車ともに同じで、背もたれを前方に倒すと座面も連動して下がる。広げた荷室の床に若干の傾斜ができるが、自転車なども積みやすい。

 安全装備の違いも注目される。衝突被害軽減ブレーキは、N-BOXでは自転車の検知が可能になったが、eKスペース&eKクロススペースは対象外だ。

 誤発進抑制機能は、両車ともに障害物に対応するが、eKスペース&eKクロススペースでは、エンジン出力制御に加えてブレーキも作動させ、歩行者の検知機能も加わる。

 路側帯を歩く歩行者と衝突する危険を検知した時、ステアリングも制御して回避操作を支援する歩行者事故低減ステアリングは、N-BOXには用意されるがeKスペース&eKクロススペースには採用されない。

 マルチアラウンドモニターの視野内に移動物が入った時、警報する機能は、eKスペース&eKクロススペースには用意されてN-BOXでは選べない。このように安全装備には一長一短がある。

 運転支援機能は、eKスペース&eKクロススペースのマイパイロットが先進的で、特に車間距離を自動制御できるクルーズコントロールで差が生じた。N-BOXでは、パーキングブレーキが足踏み式だから、作動中に走行速度が時速25km以下になると制御がキャンセルされてしまう。

 その点でeKスペース&eKクロススペースのマイパイロットでは、パーキングブレーキが電動式だ。停車まで制御が続き、停車時間が長引いた時は、自動的に電動パーキングブレーキを作動させて停車を続けられる。

 その代わりマイパイロットは7万1500円のオプションになり、N-BOXの運転支援機能は、安全装備のホンダセンシングに組み込まれている。

 NAエンジンのWLTCモード燃費は、eKスペース&eKクロススペースが20.8km/L、N-BOXは21.8km/Lだ。

 ターボはeKスペース&eKクロススペースが18.8km/L、N-BOXは20.4km/Lになる。WLTCモードの燃費数値はN-BOXの方が若干優れている。

次ページは : ekクロス&ekクロススペースとN-BOXはどちらが安い?

新車不足で人気沸騰! 欲しい車を中古車でさがす ≫

最新号

新型プレリュード仮想カタログほか、スポーツカー好き大歓喜情報満載!ベストカー12月10日号発売中!!

新型プレリュード仮想カタログほか、スポーツカー好き大歓喜情報満載!ベストカー12月10日号発売中!!

 ベストカーWebをご覧の皆さま、ちわっす! 愛車がどれだけ部品を交換してもグズり続けて悲しみの編集…