金利上昇の影響と、ハイブランド新店舗の構想
記者: 日本の長期金利が3%台に上昇していますが、今後のパジェロ事業(自動車ローンや投資など)への影響と対策について教えてください。
岸浦社長: 金利上昇については、自動車ローン等に影響が出るだろうと我々も思っています。これについては世の中の状況に応じたフレキシブルな対応が必要です。ただ、今回投入したパジェロは、いわゆる「残価(リセールバリュー)」が非常に高いクルマになるはずだと信じています。金利の影響はあっても、残価をしっかり高く保つことができれば、お客様にもお買い求めいただきやすいスキームが組めるはずです。投資面については、中長期ビジョンで示した成長への投資はしっかりとやっていきます。金利による費用増は、それ以外のところで吸収していくという判断です。
五十嵐副社長(営業担当):残価設定型のリースやローンなど、我々としては残価の価値が高まるクルマだと考えていますので、金利の影響幅を少しでも抑え、買いやすいスキームを組んでいけると考えています。
記者:新設される「ハイブランド店舗」についてですが、ネーミングや、他にどんなラインナップが並ぶのか、どのようなサービスを展開するのか教えてください。
五十嵐副社長(営業担当):現在、社内で進行中のプロジェクトであり、来年度には形にできるよう準備を進めています。具体的な名称等はまだ申し上げられませんが、もちろんパジェロは入りますし、それ以外にどういったクルマを投入するか。オフロードに寄ったカスタマイズ展開なども含め、開発側とも相談しながら両面で検討しているところです。
トライトンとのパッケージングの違いについて
記者: メカニズムについて教えてください。(新型パジェロとプラットフォームを共用する)トライトンと比べて、今回の新型パジェロは、フロントアクスルに対するエンジンの搭載位置など、位置関係は同じでしょうか? それとも少し下げているのでしょうか?
山口副社長(開発担当):エンジンルームの配置は基本的にトライトンと同じです。ただ、パジェロとして強化した点は「フレーム」を新開発していること。そしてリアサスペンションです。居住性も考えながら、リアサスペンションを新設して対応しています。かつてチャレンジャーを出した時、パジェロ担当のエンジニアが「あれはピックアップのレイアウトだ、うちとは違う」と議論になったことがありましたが、今回はそういう意味でも(トライトンと)まったく新しいものになっています。
パジェロが埋める「三菱ブランドのピース」と「ダカールラリー」
記者: ブランド価値について伺います。他社に比べて現在の三菱ブランドに足りない部分、それをパジェロがどう補っていくとお考えでしょうか?
岸浦社長:足りないところを補うというよりも、我々が強みとすべきところをさらに強化するということです。世の中にたくさんのブランドやクルマがある中で、三菱自動車を選んでもらうためには、我々の強みをもっと見せつけ、存在感を高める必要があります。その最も分かりやすいフラッグシップモデルがパジェロです。ポジティブなカーライフを楽しんでもらうための仕掛けとして、三菱の自動車文化を盛り上げていく存在になればと思っています。
記者: グローバルでの販売において、日本市場の比率はどの程度を見込んでいますか? また、パジェロといえばダカールラリーですが、(タイを走る「アジアクロスカントリーラリー」ではなく、パリダカへの)復帰の計画はありますか?
岸浦社長:各国の販売比率について明確な数字は申し上げられませんが、期待値としては「日本がパジェロの販売国ナンバーワン」でありたい、きっとそうなるだろうと思っています。ダカールラリーについては、やはりパジェロといえばダカールラリーです。切っても切れない関係だと思っています。いつから、とは今は申し上げられませんが、我々としては新型パジェロを出した以上、ダカールラリーにも参戦できるよう、企業体力や技術力、勝負できるクルマを仕上げて、ぜひ参戦したいというふうに思っています。


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