◾️ちょこっとですが乗りました! すっげえいいぞこれ!!
実車を見ると、改めてそのワイド&ローのフォルムに驚かされる。チーフエンジニアが発表会場で語ったところによると、重心を低く、タイヤを四隅に置いたこのデザインを実現することに注力したという。
いやあ、セクシーだなあ。
メインはアメリカ市場、乗り込む前はそういう先入観があり、正直言って大柄で大雑把な内装を予想していたが、そこはさすがにトヨタ。
きっちり繊細なコクピット空間を作り出してきた。注目はインパネ周りで、ナビゲーション、カラーヘッドアップディスプレイ、マルチインフォメーションディスプレイの3つのモニターが連動して、使い勝手が高い上にカッコいい。
ハイブリッド専用車らしくエネルギーメーターが一番目立つ未来的な仕上がりになっている。
試乗して最大の発見はステアリングフィールのよさ。これはいい。
バッテリー搭載位置を下げたことによる思い切った低重心化とボディ剛性の向上、プラットフォームから一新したことで総合制御されたパワートレーンが組み合わされると、ハンドリングってここまでよくなるのかーーと驚きながら、あっという間に試乗時間を終えてしまった。
試乗したのは17インチタイヤ装着の「G」だったが、これがベストバランスではないかと思われる(16インチは燃費目的で18インチはスタイリング重視だと予想)。
現代の新型車には欠かせない、安全装備パッケージ「トヨタセーフティセンスP」もしっかり全車標準装備していて抜かりなし。
これは気になる読者諸兄にもぜひ乗ってほしいし、担当記者自身も高速道路で乗ってみたい。
鋭い加速と好燃費を組み合わせながらも、操縦安定性やシビアなハンドリングも試してみたい。そういう欲求にとらわれる車でした。
なお最後にオマケ的な情報を。
新型車発表会で吉田守孝氏(トヨタ自動車専務役員/ミッドサイズビークルカンパニー・プレジデント)によって明らかにされたところによると、
この新型カムリの開発初期段階、デザインスケッチが出揃ったところで豊田章男社長がやってきて、「この中で一番カムリらしくないやつを選べばいいんでしょう?」と語ったという。
トヨタの、特に豊田章男社長の「機能的な車からエモーショナル(官能的、感動的)な車へ」という考え方がよく伝わってくるエピソードでありまし た。
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