幻の新型マクラーレン620R 驚異の超絶性能 日本初公開もすでに完売!?

 英国のスーパースポーツメーカー「マクラーレン」の最新の限定車「620R」が、自動車イベント「オートモビルカウンシル2020」の会場にて、日本初公開された。

 マクラーレンの限定車は、カタログモデルと大きく異なる特徴を備えているが、620Rを一言で表現すると、公道走行可能なレーシングマシンとなるという。

 つまりナンバーを取得可能なロードカーではあるものの、サーキット走行を前提としたモデルでもあるのだ。そんな欲張りな620Rは、なんと完売済み。もはや入手困難と思われるサーキット生まれのスーパーカーについて紹介しよう。

文/写真:大音安弘

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■マクラーレンの新型は公道走行可能なレーシングカー!?

オートモビルカウンシル2020の会場にて日本初披露された限定車マクラーレン620R。生産台数は350台。日本への導入台数は不明だが、すでに完売だということだ

 マクラーレン・オートモーティブ・アジアは、2020年7月31日、自動車イベント「オートモビルカウンシル2020」の会場にて、限定車「マクラーレン620R」を日本初披露した。

 このモデルは、英国のスーパーカーブランドであるマクラーレンの主力モデルである「スポーツシリーズ」に属する限定車で、生産台数は350台。日本での価格は、3750万円と高価ながら、すでに完売であることがアナウンスされている。

 日本への導入台数は不明だが、イベントでの展示車は、日本向けの1台であり、オーナーも決定しているものだという。

 そんな620Rは、プライベーターが中心となるGT4カテゴリーのレースマシン「マクラーレン 570S GT4」をベースとするもの。

 基本構造やパワーユニットなどのハードウェアを共有するが、最大の違いは、公道走行可能な仕様の変更に加え、GT4レギュレーションに縛られないため、更なる高性能化が図られていること。

 意外なことに、レーシングカーの570S GT4よりも高性能なのだ。もちろん、レーシングカーをベースに開発されているため、タイヤ変更するだけで、そのままサーキット走行での全開走行が可能という驚異のマシンである。

■アグレッシブだが安全なエクステリア

サーキット専用車から派生したモデルだけにかなりアグレッシブなスタイルだが、公道での安全性と事故の際の歩行者保護を考慮し、エアロパーツなどもエッジを丸めるなどの配慮が行われている

 ロードカーとはいえ、サーキット専用車「570S GT4」から派生した「620R」だけに、かなりアグレッシブなスタイリングを備える。ボディの装飾は、レーシングカー譲りのものだが、日常仕様と公道走行での安全性を重視したスタイリングの変更を受けている。

 その一例が、フロント部の安全性の強化で、事故の際の歩行者保護性能を考慮した設計に変更。また、カナードや大型の調整式リヤウィングなどのエアロパーツも、エッジを丸めるなどの配慮が行われている。

 無論、性能面での妥協は一切なく、ダウンフォースの増大やブレーキの冷却性能の強化などエアロダイナミクスの向上も図られている。

 ボディカラーは、マクラーレンオレンジ、シリカホワイト、オニキスブラックの3色に、それぞれにコーディネートされたアクセントストライプを加えられる。もちろん、カスタムカラーのオーダーも可能だ。

■強化されたエンジンは620馬力を発揮

レース仕様であるベース車両とは異なりレギュレーションに縛られないことから、3.8LのV7ツインターボエンジンは最高出力620ps/7000rpm、最大トルク620Nm/3500rpmまで向上している

 ベースとなる「570S GT4」と異なり、レーシングレギュレーションに縛られないことから、570S GT4同様の3.8LのV7ツインターボエンジンは、最高出力620ps/7000rpm、最大トルク620Nm/3500rpmまで向上。

 これにDCTタイプのトランスミッション「7速SSG」を組み合わせる。ミッドに収められたエンジンのパワーは、すべて後輪のみに伝達される。

 その走りを支える足回りは、レーシングカー譲りのコイルオーバー式サスペンションを採用し、大径のカーボンセラミックブレーキシステムとセンターロッキング式のアルミホイールを備える。

 フロント19インチ、リヤ20インチの前後異形サイズとなるタイヤは、いずれもピレリ製で標準のセミスリックタイヤに加え、オプションのフルスリックタイヤも用意。

 注目すべきは、タイヤ変更時のサスペンションのセッティング変更が不要なこと。これはタイヤチェンジのみで、即サーキットでの全開走行を楽しめることを意味する。

 そのポテンシャルは、0-100km/h加速が2.9秒。0-200km/h加速でも8.1秒しか必要しない。トップスピードは、322km/hと超1級のものだ。

■インテリアもレーシーでストイック!

公道を走る市販車とはとても思えないストイックな内装。ドアからぶら下がった赤い帯は、体をシートに固定した状態でもドアを閉めることが出来るドアストラップだ

 公道走行可能なロードカー仕立てとはいえ、生まれがレーシングカーであるため、標準状態のインテリアはかなりストイック。

 2座のキャビンに備わるのは、超軽量のカーボンファイバー製レーシングシートに6点式シートベルトが備わる。そのため、完全に体をシートに固定した状態でもドアを閉めることが出来るドアストラップも付属する。

 レーシングカー同等の性能と軽量化を実現するために、フロアカーペットやグローブボックスも排除。さらにエアコンやオーディオシステム、ナビゲーションも取り去る徹底ぶりを見せる。これにより乾燥重量は、1282kgに過ぎない。

 ただロードカーでもあるため、除外されたアイテムは、オーナーの要望に合わせて無償オプションで選択することもできるという。その簡素なインテリアにも、7インチのタッチスクリーンは全車に標準化される。

 これは、ラップタイムなどのデータを表示するマクラーレン・トラック・テレメンタリー・システムに必要なためだ。

■顧客の要望で生まれた限定車

ベースとなったレース仕様車が好成績を残しているところも人気の一因だろう。マクラーレンファンのみならず、世界中の自動車コレクターに注目される一台となるだろう

 350台のみが送り出される620Rは、モータースポーツを行う顧客向けのレーシングカー「570S GT4」を気に入り、公道でも走らせたいというユーザーに声から生まれたものだ。

 参戦レースでも結果を残していることも人気の秘密のようだ。マクラーレンオートモティブでは、「きわめてレーシングカーに近い存在の620Rは、レアなコレクターズアイテムとなる」と断言しており、マクラーレンカスタマーのみならず、多くの自動車コレクターにも、注目される一台であることを伺わせる。

 世界で350台のみとかなりレアなモデルだが、日本のマクラーレンオーナーは、サーキット走行を楽しむ人も多いため、620Rの購入希望者は多かったのではないかと推測する。

 発表会では、最低1台は導入されることが明かされていることもあり、運が良ければ、日本での街中やサーキットでその雄姿を目撃できるかもしれない。

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