スポーツクーペのRC FはV8エンジンにもメス
続いて、トップグレードであるRC Fだ。RC同様に、後方の先進安全運転支援機能の強化を行っているが、最大の目玉は、国産唯一の5.0LのV8エンジンの性能の向上にある。
5.0LのV8DOHCエンジンの最高出力を+5hp向上させた472hp/7100rpm仕様に進化させたことだ。たった5hpではあるが、最高出力の発生回転数に変更はないため、全域での出力向上が予測される。
それを裏付けるように、最大トルクも6lb-ft向上の395lb-ft/4800~5600rpmへと変更。こちらも発生回転数に変更はない。
つまり、スペックよりも実のある性能向上が狙いなのだ。おそらくサーキット走行では、大きな進化が感じられるものではないだろうか。
2021年モデルRC&RC Fののハイライトは、特別仕様の限定車!
正直、ここまでの変更内容だけでは、ありふれた年次改良といえる。しかし、最大の目玉は、RCとRC Fにそれぞれ設定された限定車の存在だろう。
まずRCに用意されるのが、「Black Line Special Edition(ブラックラインスペシャルエディション)」。その名の通り、黒をモチーフとした特別仕様車だ。
トリムは、Fスポーツがベースとなる。エクステリアでは、プレミアムトリプルビームLEDヘッドランプの標準化をはじめ、専用アイテムとして、ブラックスパッタリングクローム仕上げの19インチFスポーツアルミホイールとダーク調のエキゾーストチップを装着。
ボディカラーには、「ウルトラホワイト」に加え、新色の「クラウドバーストグレー」のいずれかを選択できる。
インテリアは、ブラックで統一。シルバーステッチ入りのステアリングやシート、そしてアッシュウッドトリムがインテリアパネルに取り入れられたクールな仕上げとなる。
もうひとつの限定車は、RC Fに設定される「RC F FUJI SPEEDWAY EDITION(RC F富士スピードウェイエディション)」だ。
日本のモータースポーツの聖地のひとつであり、レクサス高性能モデル「F」との縁も深いのサーキットの名が与えられた限定車には、更なる軽量化に加えた。
さらに、ブレンボカーボンセラミックブレーキ、チタンエキゾースト、カーボンファイバー製のエアロダイナミクスパーツなどを与えることで、性能を強化。その実力を示すものとして、0-60mph加速は、3.96秒と謳われている。
ボディカラーは、セミマット仕上げのホワイト「アークテックブラストサテン」と「クラウドバーストグレー」の選択が可能。
インテリアは、走りの情熱を具現化させたような赤となり、アルカンタラアクセントを加えたサーキットレッドのレザーシートやレッドカーボンファイバーの装飾を与えることで差別化が図られている。
同車にも限定車専用プレゼントとして、限定仕様のMSTR自動巻きムーブメントウォッチが用意される。
この腕時計は、ガンメタのベゼルと赤のステッチ入りバンドが組み合わされ、「FujiSpeedway」と「F」のロゴが取り入れるなど、RC Fにインスパイアされたデザインとなっている。
限定数は、「RC Black Line Special Edition」が350台。「RC F FUJI SPEEDWAY EDITION」が60台となっている。
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