激変のインテリアは超快適空間に
エクステリアと異なり、激変したのが、インテリア。ダッシュボードやシート、パネルなど隅々まで徹底した見直しを図り、先代とは異なる雰囲気に仕立てている。
ダウンサイズの影響が懸念されるキャビンだが、実は広くなっている。これはダッシュボード形状やシートデザインなどの機能には関係ない無駄な形状をそぎ落とすことで実現したもの。
そのため、シートのホルード性も問題なく、後席さえ、ゆとりが感じられるほど。またラゲッジスペースも391Lを確保するなど、実用性が大きく高まっているのだ。
必須アイテムとなる先進機能も強化され、デジタル式メーターパネルや7インチのタッチスクリーン付きインフォテイメントシステムを全車に標準化。
インフォテイメントシステムには、ナビ機能こそ含まれないが、Apple CarPlayとAndroid Autoに対応するため、不満を感じることは少ないはずだ。
さらに快適な移動を楽しむ演出として、製開発の技術を採用したBoseが専用の9スピーカーのサウンドシステムを開発。これはオプションではなく、「インテンス」と「インテンス テックパック」に標準となる。音楽好きには嬉しいアイテムとなりそうだ。
スポーティな走りを予感させるパワフルなパワートレイン
パワートレインも一新され、100㏄アップの1.3L直列4気筒直噴ターボと湿式デュアルクラッチタイプの7速EDCを全車に標準化。最高出力131ps/5000rpmと最大トルク240Nm/1600rpmを発揮。
燃費消費率は、WLTCモードで17.0km/Lを実現するなど、パワフルさと経済性を両立。軽量なボディとも相まって欧州コンパクトハッチらしい軽快な走りが期待できる。
時代の求めるADAS機能も充実化
新プラットフォームの採用は、先進の安全運転支援機能の充実化にも大きく貢献。
新型ルーテシアでは、ACC、歩行者及び自転車検知機能付衝突被害軽減ブレーキ、前後パーキングセンサー、後側方車両検知警報、車線逸脱警報、交通標識認識、バックモニターなどを全車に標準化。
これだけの機能があれば、市街地から郊外のドライブまで幅広い領域でのサポートが期待できる。
ルーテシアの今後は!?
現在、予約受注を開始しているルーテシアだが、早めにオーダーしたユーザーには、早ければ11月内の納車が実施される見込みだ。しかし、欧州コンパクトファンが注目するのは、スポーティ仕様の存在だろう。
昨年の東京モーターショーでお目見えした「RSライン」はいずれ上陸すると思われるが、パワートレインなど基本を共有するため、どちらかといえばコスメティックな存在だ。
現時点では、CAFE規制対応などの課題もあり、ルノー・スポールのモデルの噂もないのは残念。しかし、欧州には、MTモデルが継続されているので、日本にも限定車でも良いから導入されることを期待したい。
新型では、クラス上であるCセグメントハッチバックもベンチマークに加え、開発を進めたというだけに、質感や実用性も大きく高められていることが伺える。
Cセグハッチの大型化が気になる日本のダウンサイザーにも、有力な選択肢のひとつとなりそうだ。何はともあれ、基本性能が高まった新型ルーテシアなら、欧州車らしい楽しい走りをきっと味合わせてくれるだろう。
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