ラグジュアリーで充実した装備のインテリア
上段8インチ、下段7インチの高解像度スクリーンの「デュアルセンターディスプレイ」は、日本のV37スカイラインに搭載されているものと(つまりインフィニティQ50)と同じ装備だ。
また、ワイヤレスでApple CarPlayと連携できるタッチインフォテインメントシステムでもあり、複数のUSB入力口も備えている。さらには、コンサート会場のような音響が体験できる、16スピーカーのBoseオーディオシステムを備えている。カラーヘッドディスプレイも備える。
ステアリングホイールやメーター類は、QX50と同様にも見えるが、シートやセンターコンソールなど、レッドをあしらったことで、ラグジュアリーさが際立っている。
注目のパワートレインはちょっと普通すぎた!?
パワートレインは、QX50と同じく、4気筒可変圧縮ターボエンジン(最大出力268ps)を搭載する。マニュアルシフトモード付の無段変速機と、インテリジェント全輪駆動システムの組み合わせだ。
なお、センターコンソールにあるドライブモードセレクターでは、ノーマル、エコ、スポーツ、パーソナルを選択可能だ。
だが、QX70の血統を受け継ぐクルマとしては、さらにハイパワーなエンジン、例えば、Q50 RED SPORTに搭載されている400馬力のV6ツインターボもあるかと予想をしていたが、ややがっかりした内容だった。
メイン市場でヒットすれば日本導入も
先日発表した新型QX60モノグラフや、今回発表したQX55は、インフィニティにとって、ブランド存続をかけた重要なモデルだ。これらのモデルがメインマーケットでヒットしなければ、インフィニティは、ブランド消滅も否定できない。
まずは、メインマーケットである海外市場でしっかりヒットさせること。そして、日本からのラブコールにも応えられるよう、体力作りが求められるタイミングだ。
即座に日本導入することは考えにくいが、北米と中国で、狙い通り販売を伸ばすことができれば、スポット的な日本導入もなくはないだろう。もし何かしらの形で、日本導入されれば、QX55のグラマラスなデザインは、日本市場で相当に目立つ。
QX55の価格については、現時点未公表だが、3つのグレード(LUXE、ESSENTIAL、SENSORY)を設定し、2021年春にアメリカ、カナダにて発売開始、その後、他の主要市場へと導入される予定だという。
果たしてQX55はインフィニティの救世主となるか、今後の活躍が楽しみだ。
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