強まる規制で新型シビックタイプRの日本導入はあるのか?
参考までに書いておくと、現行シビックタイプRはイギリスのスウィンドン工場製ながら、エンジンのみアメリカ工場から調達している。次期型タイプR、アメリカ工場製になるため、ハード的には何の問題もなし。
ただ、日本と欧州の燃費規制施行は鉄板である。必ず行われ、タイプRだと平均燃費の足を大きく引っ張ります。今の燃費だと無理。
したがって次期型タイプRのメイン市場はアメリカということになる。幸いトランプ時代に燃費規制が大きく緩和された。
オバマ政権の時、アメリカCAFEは「2025年までに平均燃費23km/L」だった。トランプ政権になり「2026年までに17km/L」となっています。この数字だと燃費良いクルマの多いホンダは余裕でクリア可能。
問題はバイデン政権だ。すでに地球温暖化ガス規制を定めるパリ協定に復帰すると公言しており、そうなればオバマ政権時代に決めた規制に戻る可能性大。
規制開始は2023年なので、燃費悪いタイプRを出せるかどうか微妙。というか現行タイプRのようにエンジンだけで走るスポーツモデルは難しいと考えてよかろう。
気になるタイプRの今後 次期型はパワフルな電動スポーツに?
そのあたり、ホンダだって充分認識している。したがって現行モデルのようなタイプRにはならないと考えます。どうなるか?
やはり電動化しなければならない。だからこそホンダもタイプRの登場は遅れると言っている。早くとも1年遅れの2023年。完全にアメリカCAFE施行のタイミングだ。ホンダというメーカー、燃費良いイメージ強い。
そいつを崩さないためにも燃費は追求してくるに違いない。最も簡単なのがヨーロッパ車のような48Vマイルドハイブリッド。現行モデルはWLTC燃費で13km/L。
これを16km/Lくらいまで向上させられると思う。けれど16km/Lくらいだと全く追いつかない。パリ協定復帰となったら20km/Lくらいは必要になります。
となれば本格的な電動化が必要になってくる。考えられるとするとホンダの2モーターハイブリッドか?
オデッセイのハイブリッドが採用しているモーターは184馬力。前後に搭載することで350馬力オーバーも可能。発電用エンジンとして現在の320馬力2Lターボを使えば、モード燃費20km/Lだって充分可能だと思う。
マイルドハイブリッドをワンポイントリリーフとして投入するか、はたまた本格的な電動化なのか現時点で不明ながら、シビックの高性能モデルが存在するのであれば大歓迎したい。次世代を考えるなら後者だと思う。
世界規模で電動化は逆らえない流れになってきた。果たしてホンダ経営陣が選ぶのはドチラなのか?
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