■これぞアメリカントラック!! さらに厳つくアグレッシブになった「新型フロンティア」
『フロンティア』は、日産が北米で生産・販売しているミドルサイズのピックアップトラックだ。現行モデルは2代目。同社のフルサイズSUVの『タイタン』、同じく同社のフルサイズSUVの『アルマーダ』と同じ、頑丈なラダーフレームのシャーシがベースとなっている。現行型のフロンティアは2005年登場とモデルが古く、フルモデルチェンジが期待されていたモデルであった。
今回発表された新型フロンティアは、よりアグレッシブでモダンなスタイルとなった。特に、フロントフェイスからは、力強く上下にラインが入った新型ヘッドライトや、ひし形を組み合わせたグリル、大型のフロントバンパーなど、耐久性と屈強さを印象づけられる。
地上高は高く確保されており、大きなタイヤを覆う前後のフェンダーラインなどからは、安定感と耐久性の高さを感じられる。リアの縦型テールランプは、リアゲートとボディサイドをしっかりと固定しているように配置されており、堅牢さを感じられるつくりとなっている。この新型フロンティアの全体的なシェイプは、ダットサントラック220のハードボディから、着想を得たそうだ。初代モデルをオマージュしている点は、パスファインダーと同じアイデアだ。
インテリアは、インパネ中央にある7.0インチのアドバンスド・ドライブアシストディスプレイのほか、メーター中央に備わる大きめのカラーディスプレイ、シンプルで直感的な操作が可能なセンタークラスターなど、ピックアップトラックらしく実用的でありながら、モダンなデザインもしっかりと織り込まれている。
パワートレーンは、最大出力310psを発揮する3.8L V6エンジンと、9速ATの組み合わせとなる。エンジンは、なんと今回、9割以上の部品を新開発もしくは改良を施したそうだ。現行フロンティアの5速ATと比べて、ギアレンジをほぼ2倍に拡大、高効率かつ力強い走りを実現、ステアリングのギア比も16%クイック方向にセッティングし、少ない操作でレスポンスのいいハンドリングとなった。
また、油圧キャブマウントを新たに開発したことで、走行時のキャビン振動を80%低減、さらにウレタン製のバンプラバーを採用したことで、より滑らかな乗り心地となっているようだ。
4WDシステムは、2WD/4HI/4LOモードを備えた電子制御のパートタイム式を採用、4輪リミテッドスリップ制御によって、滑りやすい路面でもトラクションを確保する。4WDモデルには、ヒルディセントコントロールも標準装備されるようだ。
先進技術は、オフロードモードを備えた日産インテリジェントアラウンドビューモニターを搭載したほか、日産セーフティシールド360も採用。タイヤ空気圧警報システムや、リアドアアラート、合計8個のエアバッグは標準装備される。
いかにも、アメリカントラックといった感じの新型フロンティア。ピックアップトラックの需要が高い北米で、どこまで食い込めるか、注目だ。
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