新型シビック6/24世界初公開!! 発売は8月!! 売れるのか? そしてどうなるタイプR??

■エンジンは1.5Lターボのみで6速MTも用意

 エンジンは前述の通り直列4気筒1.5Lターボを搭載する。トランスミッションは、無段変速ATのCVTと、6速MT(マニュアルトランスミッション)を用意した。従来型シビックハッチバックでは、6速MTの比率が30%に達する。マツダ3は10%、カローラスポーツは20%前後だから、シビックの6速MT比率は高い。

 動力性能は、両トランスミッションともに最高出力が182馬力(6000回転)、最大トルクは24.5kgm(1700~4500回転)になる。従来型ではCVTの最大トルクが22.4kgmだったが、新型では6速MTと同じ24.5kgmに向上する。

エンジンは1.5Lターボのみのラインアップ。6速MTの比率が30%というのは驚いた。なぜそんなにMTが好まれるのか…昔ながらのファンが多いということか
エンジンは1.5Lターボのみのラインアップ。6速MTの比率が30%というのは驚いた。なぜそんなにMTが好まれるのか…昔ながらのファンが多いということか

 また6速MTの最大トルクは、従来型では24.5kgmを1900~5000回転で発生させたが、新型は1700~4500回転だから、頻繁に使う実用回転域の駆動力が高い。エンジンの回転感覚も洗練され、従来以上に運転操作に忠実な走りが行える。

 CVT搭載車には、ノーマル/エコ/スポーツというドライブモードを追加した。モードの選択に応じてエンジンやCVTの特性が変わり、エコモードではエアコンも燃料消費量を抑えた設定になる。

 新型では走行安定性と乗り心地も向上する。プラットフォームやサスペンションの基本形状は従来型と同じだが、各部に改良を加えた。ボディについては、捩れが生じやすいフロントサスペンション付近と、リヤゲート開口部の周辺を補強している。ボディの底面部分に位置する骨格も強化した。いわゆる捩れ剛性は、従来型に比べて19%向上する。この変更は走行安定性と乗り心地の両方にメリットをもたらす。

 このほか各部の摩擦を低減させ、ホイールベースを35mm、後輪側のトレッド(左右のホイールの間隔)を12mm広げた効果もあり、走りの質を総合的に高める。

 静粛性も向上する。各部の剛性アップによって振動の伝達特性を改良して、吸音型フロアアンダーカバーなども備えるからだ。ホイールもタイヤの共鳴音を減らすタイプとした。

■安全技術は大幅向上し、価格はちょいアップか

 安全装備も進化する。衝突被害軽減ブレーキのセンサーは、従来型では単眼カメラとミリ波レーダーを併用したが、新型は単眼のフロントワイドビューカメラを使う。視野角は100度で、車両、歩行者、路上の白線や縁石などを検知する。前後に音波センサーも装着され、近距離にある車両や建物などの障害物を検知する。誤発進抑制機能などを含めて、駐車時の事故防止も向上させた。

 上級グレードのEXには、アダプティブドライビングビームが備わる。上下方向の照射範囲をロー/ミドル/ハイビームの3段階に分けて、対向車や歩行者に対しては、ミドルビームを使って眩惑を防ぐ。LEDの個別消灯も行う。

内装は、いろいろな意味でクラシカル。たとえば流行りの縦形式大型モニターなどは採用していない。シビックのユーザーも、このモデルと一緒に年齢を重ねているんだろうなあ…という感じ
内装は、いろいろな意味でクラシカル。たとえば流行りの縦形式大型モニターなどは採用していない。シビックのユーザーも、このモデルと一緒に年齢を重ねているんだろうなあ…という感じ

 運転支援機能も進化した。操舵の支援は、従来型では時速65km以上で作動したが、新型では発進時から効果を発揮する。渋滞時でも操舵支援を受けられる。以上のように新型シビックは、従来路線を踏襲しながら、走行性能、居住性、安全装備まで、機能を幅広く向上させている。

 グレード構成は前述の通り、LXと上級のEXだ。装備はLXでも充実しており、衝突被害軽減ブレーキ、後方の並走車両などを検知して知らせるブラインドスポットインフォメーション、サイド/カーテン/ニーエアバッグ、通信機能を備えたホンダコネクト、9インチのディスプレイオーディオなどを標準装着する。

 EXでは、上質なスエードを使ったシート表皮と運転席/助手席の電動調節機能、アダプティブドライビングビーム、各種の情報を表示できる高精細の10.2インチフルグラフィックメーター、BOSE製のオーディオなどを標準装着する。

 価格は現時点では不明だが、LXは従来型の294万8000円に近い設定だろう。新型は安全装備や運転支援機能が充実してディスプレイオーディオなども標準装着されるが、従来型に標準装着されていた運転席/助手席の電動機能などは、LXには備わらない。EXの装備になる。

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