メルセデス・マイバッハGLS 600 4MATIC登場 何処へでも連れていってくれる!!

■後席最優先の贅を尽くしたインテリア

 意外にもボディサイズは、最上級の3列シートモデルのGLSだけあって、マイバッハでも同サイズのまま。とはいえ、全長5205mm×全幅2030mm×全高1838mmという巨大さだ。

 なぜマイバッハGLSは、通常のGLSと同じサイズのままなのか。その秘密は、シートレイアウトにある。なんとマイバッハGLSは、2列シートで、しかも4人乗り仕様のみなのだ。

サイズアップしない秘策は、なんと2列4人乗り仕様としたことにある
サイズアップしない秘策は、なんと2列4人乗り仕様としたことにある

 GLSよりも後席を120mm後方に、さらに30mm内側に移動させることで、シート周りのゆとりを拡大。SUVなので、ヒップポイントも高めになり、視界に優れるものの、乗降性に影響する。その解決のために、格納式ステップと車高調整機能のサポートが行われる。

 インテリアの装飾は、5種類のウッドインテリアトリムと3種類のインテリアカラーの組み合わせで構成され、シートやトリムには、ナッパレザーが使用される。

 後席はさまざまな機能が備わるセンターコンソールで完全に独立化され、リクライニングとオットマン機能により、くつろいで休めるスペースとなっている。これなら移動中の仮眠も快適に行え、まるで地上のファーストクラスといった雰囲気。

 なんと後席中央には、シャンパンボトル3本が入る大型クーリングボックスを装備。もちろん、シャンパングラスも専用品が用意されている。

完全に左右独立式の贅沢な後席。収納などさまざまな機能を備えるセンターコンソールと後席中央部には、クーリングボックスまで装備。
完全に左右独立式の贅沢な後席。収納などさまざまな機能を備えるセンターコンソールと後席中央部には、クーリングボックスまで装備。

 後席には、移動時間を満喫する機能のひとつとして、左右それぞれ独立したMBUXリヤエンターテイメントシステムがあり、それを遠隔操作可能なタブレットを、センターコンソール部にセット。タブレットを使うことで、快適な姿勢のまま、さまざまなエンタメを楽しめるように配慮されている。

 さらにすべてのシートは、リラクゼーション機能付きで、10か所の圧力ポイントとヒーターによるマッサージ効果により、長距離移動での疲労を軽減してくれる。

 また快適な移動空間の作り上げるために、ノイズ低減タイヤや遮音ガラスを採用。標準装備のブルメスターハイエンド3Dサラウンドサウンドシステムにより、優れたリスニング環境が整えられている。

後席からも車内インフォテイメントシステムの操作が可能。左右それぞれに専用のモニターが備わる
後席からも車内インフォテイメントシステムの操作が可能。左右それぞれに専用のモニターが備わる

■冒険を支えるシャシーとパワートレイン

 パワートレインは、4.0LのV8ツインターボエンジンにISGを組み合わせたマイルドハイブリッド仕様となる。最高出力558ps、最大トルク730Nmという強力な性能を備え、これをISGが瞬間的にモーターアシスト。

 走行状況により気筒休止も行い、燃費向上と環境負荷低減にも配慮する。4気筒時に発生するエンジン振動を低減するために、振り子型ダンパーを与えるなど、細やかな快適性の配慮はさすがマイバッハだ。

 トランスミッションは、9速ATを採用。4WDシステム「4MATIC」は、走行状況に応じて駆動配分を0:100~100:0まで可変させる。

 足回りの「Eアクティブボディコントロール」は、エアサスペンション「エアマチック」をベースに、4輪すべてに48V対応のアクチュエーターを追加することで、スプリングレートと減衰力を個別制御することを可能としたもの。

 これにより前方の路面状況をステレオカメラでスキャンすることで、あらかじめ路面状況に最適なダンパー減衰力を準備することで快適な乗り心地の提供やコーナリング時のロールによるバネ上の傾きを修正し、水平になるように調整する機能などを実現。

 さらにオフロード走行でのスタックから抜け出すお助け機能まで備える完璧さ。もちろん、走行モード切替機能「ダイナミックセレクト」では、後席の快適性を重視した「マイバッハ」モードでしっかりとおもてなしを行う。

パワーユニットは、マイルドハイブリッド仕様の4.0L V8ツインターボを搭載する
パワーユニットは、マイルドハイブリッド仕様の4.0L V8ツインターボを搭載する

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