NISMO仕様ならではの「特別なインテリア」
インテリアも、NISMO色でコーディネートされている。インパネやセンターコンソールなどのフィニッシャーなども、ダークトーン&レッドアクセントが施されており、金属調レッドのスタータースイッチや、モードスイッチが非常にスポーティだ。レッドカーボン調フィニッシャーのセンターコンソールがカッコ良い。
またノートオーラNISMO専用のステアリングホイールには、NISMOエンブレムが入ったステアリングフィニシャーが入る。オプションではNISMOレカロシートもあるが、ファブリックとPVCのコンビネーション専用シートが標準タイプとなる(ノートオーラと形状は同じ)。
背もたれにはNISMOロゴが刺繍されており、レッドとグレーのツインステッチも非常にマッチしている。さらには、シートベルトも赤で統一されている。
NISMO専用のメーターグラフィックや、赤いパワーメーターとNISMOロゴが、スポーツマインドを高揚させてくれる。メーター表示は、クラシックモード、エンハンスモード、それぞれにNISMO専用グラフィックが用意されている。こうした「特別感」は、NISMOオーナーにとっては大変魅力的に映るだろう。
匠の仕事を感じられる、超絶妙なチューニング
ノートオーラとノートオーラNISMO、実は、搭載されているEM47モーター(最高出力136ps(100kW)、最大トルク300Nm)は同じものを使っている。異なるのは、NISMO専用チューニングによって、エンジン回転が頭打ちして加速感が鈍らないよう、制御が改良されている点だ。
300Nmもある最大トルクによって、車重1270kgのノートオーラNISMOは、力強い加速をする。先代のノートe-POWERも、パンチのある加速をしていたが、それよりも遥かに力強い。NORMAL、ECO、NISMOの全モードとも、オーラを上回る加速フィーリングだが、なかでも、NISMOモードの加速の強さとアクセルレスポンスは、「ヒヤッ」とするほど速い。
コーナリング性能も非常に高い。ガチガチにされているのではなく、ロール感は残し、しっかりとサスストロークをさせてコーナリングするフィーリングなので、安心感が高い。わざとギャップを踏んでも、跳ね上げられるような挙動はなく、フラットでダンピングが効いている、すっきりした挙動だ。
これには、ミシュランのパイロットスポーツ4による効果が大きいようだが、タイヤのワイドリム化(6.5J→7.0J)、フロントストラット板厚アップ(t2.3→t2.6化)、バネ定数36%アップ、減衰力チューニング、20mmローダウンに伴うバンパーラバー調整など、シャシー改良も絶妙に効いている。
リアのしっかり感が高いのは、リア車体補強やモノチューブ式リアショックを使った恩恵だろう。
「ベースとしたノートオーラのバランスが非常に高く、先代のように車体対策をたくさんする必要がなかった。また、日産のトップドライバー(神山ドライバー:GT-Rの初期開発を担当。ニュル7000LAPの経験を誇る)がチューニング担当してくれたおかげで、絶妙なところに落とし込むことができた。まさに匠の仕事でした。」(チーフビークルエンジニアの長谷川聡氏)
とにかく、NISMOモードの痛快な加速フィールと、超絶妙な足回りが非常に魅力的。「俊足のシティレーサー」というコンセプトにピッタリのモデルに仕上がっている。
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