タイ仕様とは大きく変えてきた、フロントデザイン
既にタイ市場で販売が始まっていたカローラクロスだが、日本向けではフロントデザインを大きく変更してきた。
メッシュグリルの位置を下げ、フロントエンブレムは他のカローラシリーズと同じく「C」マークへと変更。フロントフォグランプをフロントバンパーサイドへと移動している。また、ヘッドライトのセンターに入れたデイライトや、4眼のターンライトなども織り込まれている。
サイドビューでは、前後から絞り込まれるように入ったラインや、前後のフェンダーの盛り上がりが特徴的で、カローラシリーズの中で、最も躍動感を感じられる。
リア周りはテールランプの意匠を若干変更した程度だが、傾斜したリアウィンドウやブラックアウトされたリアバンパー下など、RAV4の雰囲気に近い。また、SUVに求められるタイヤの踏ん張り感があり、全体的にはフロントフェイスの雰囲気はC-HR、サイドからリアにかけてはRAV4で、背が高くて実用的なSUVといったスタイルだ。
「後席や荷室の広さには自信がある」とのこと
インパネのデザインは、ほぼカローラツーリングと同じだ。ダッシュボード全体が水平基調で構成されており、運転席側から助手席側までが繋がっているように見える。ディスプレイオーディオの出っ張りを除いて高さを抑えていることや、フロントピラーのスリム化などによって、前方視界が非常に優れる。
ボディサイドのガラス面積がとても広いことから、車室内は非常に明るく、快適であろう。電動ロールシェードが備わる大開口パノラマルーフも、室内の明るさに貢献すると思われる。
チーフエンジニア上田氏によると、カローラクロスの後席や荷室の広さには、特に自信があるという。クラストップレベルの開口部高さによって乗り降りするシーンで疲れにくく、後席シートにはリクライニング機構も備えたそうだ。オプションでハンズフリーバックドアも用意されている。
ヤリスクロスやC-HRといった、後席を犠牲にしたスタイリングではなく、後席も重視したパッケージングが織り込まれているようだ。
また、ラゲージ容量は、5人乗車時でもクラストップレベルの487Lを達成。また、ラゲージ開口部は地面から720mmと低く、小柄な方でも荷物の積み下ろしが楽にできるだろう。
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