2021年9月に3列シートのコンパクトSUV「BR-V」の2代目モデルをワールドプレミアするなど最近勢いを感じるホンダのインドネシア法人が、11月21日まで開催されていたインドネシア国際モーターショーに、「SUV RSコンセプト」を出展。
本稿では市販化の可能性など、ホンダからの公式回答も交えながら、小型SUVのコンセプトカーとして注目される同車を紹介していきたい。
文/永田恵一、写真/HONDA
■タイとインドネシアのコラボで生まれたSUV RSコンセプト
タイにあるホンダR&DアジアパシフィックとホンダR&Dインドネシアのコラボレーションにより開発されたSUV RSコンセプトは、「RS」という車名やクーペルックのエクステリアなどからわかるとおり、ボディサイズの小ささもあってスペース重視の傾向が強いコンパクトSUVでは珍しいスポーティなキャラクターを持つ。
また、コンパクトSUVという割には見た目が堂々としている点も大きな特徴と言えるだろう。このほかに発表されていることは「快適なドライビングパフォーマンスを持つ」という点くらいである。
まだ公開されている情報は少ないため、ここからは筆者の推測となるが、ベース車両は全長4m前後に見えるボディサイズなどからフィットが有力で、もしそうなら伝統のセンタータンクレイアウトにより、ボディサイズ以上に広いキャビンとラゲッジスペースを確保していると思われる。
また、パワートレーンは1.5Lガソリンエンジン+CVTを基本としているのではないだろうか。
■市販化そして日本導入は?
SUV RSコンセプトに関して、ホンダ広報部に位置付けと市販化について質問してみたところ、「市場の伸長が顕著なSUV市場においての一つのご提案としての出展となり、お客様の声を集め、今後の商品開発に生かす目的で今回お披露目をさせていただいております」
「また、今回発表した車はコンセプトカーとして展示をさせていただいているもので、現時点で量産/上市の予定はありません」
との回答だった。
しかし、現時点での市販化は未定でも、SUV RSコンセプトが、タイとインドネシアのコラボレーションによる開発という点も頭に置くと、オーソドックスなSUVとなることもあるにせよ、反響次第では東南アジア圏のホンダのラインナップにおいてヴェゼルとBR-Vの一車格下となるコンパクトSUVはあってもいいだけに、市販化の可能性は充分あるのではないだろうか。
また、日本においても5ナンバーサイズかつ広い点などを理由に、トヨタ ライズ&ダイハツ ロッキーが人気となっている。
このことを考えるとホンダが日本で5ナンバーサイズでなくとも、200万円くらいの広いコンパクトSUVを早いタイミングで出せば、それなりに売れそうだ。
いずれにしてもホンダの東南アジア向けのラインナップにはBR-Vをはじめ魅力あるモデルがあるだけに、(何度も書いていることながら)SUV RSコンセプトが市販されるなら日本導入も大いに期待したい。
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